1話
短編のような連載です。
俺は勇者としての仕事を全うしようとしている。あと一歩で魔王を倒せそうなのである。
『魔王、最後に言うことはあるか?』
[フッ、ハハッ、面白かったぞ、勇者。さようならだ!]
『自爆か!レイ頼む!』
「あぁ、ノーダメージバリア。」
[フフッ、残念だったな。]
「なっ!セナ避けろ!呪いだ!」
俺は急いで回避行動を取ったが一足遅かった。呪いを真に受けて、しまった。俺は呪いを少しでも早く解くために、魔王に聖剣を突き刺した。
[………あぁ、勇者に最大の不幸を、、]
魔王の最後の言葉は俺への恨みの言葉だった。
「……やった!やったぞ!セナ!魔王を倒したんだ!」
『あぁ!ここまで長い旅だった。』
「そうだ!呪い、呪いは解けたか?」
『わかんね。』
「とりあえず、呪い破壊をかけておく。が、魔王の呪いだ。解けるかは、わからない。」
『わからなくてもいい、とりあえずかけてくれ。』
「呪い破壊。」
呪い破壊を、かけられた途端体が熱くなってきた。
『あがっ!あづい!がらだがもえる!』
「大丈夫か?!」
『だめ!じにぞう!』
「水!水の玉!これで体を冷やせ!」
『がげで、』
「わかった!」
水の玉で、水をかけられたが全然冷えない。頭が痛くなってきた。
『もゔ、だめ、、』
「セナ!セ……!………!」
俺は熱さのあまり気絶した。
…………《??時間後》…………
『……ふがぁ?!』
「セナ!良かった、目が覚めたんだね。」
『えぇ〜っと、確か、俺は魔王を倒して、それで?』
「呪いにかかったんだよ。」
そうだ!!思い出した!!俺は魔王の呪いで死にそうになったんだ。呪いは解けたのだろうか。
『呪いは解けたのか?』
「いいや、解けてないよ。セナ、お前自分の姿を鏡で見てみろ。解けてないのがわかるから。」
俺は鏡を見た。鏡に映っていたのは美少女だった。黒髪ロン毛の貧乳美少女だ。
『誰?』
「セナ、お前だよ。」
『えっ!俺?俺?俺ぇ?!』
「それが魔王の呪い。《女体化の呪い》だよ。」
ウソだ!俺が美少女になるわけがない!そうだ!股のアレ!アレがあるはずだ!俺は服を急いで脱いだ。
「ちょっ!セナ!?」
俺は股を見た。ない!アレがない!絶対にあるはずのアレがない!
『そんなぁ、、、』
「セナ、服を着て。お願い早く。」
『えっ!あっ!ごめん!』
「うん。」
俺は服を着た。服もよく見たら、ワンピースだった。それ以外の服はなかった。
『うぅ、ズボン着たいよぉ。』
「今はワンピースで我慢してくれ。」
『うぅ、下がないよ、スースーするよ、不安だよ、、、』
「まぁまぁ、それは置いといて、」
『いや、置いとける案件じゃあ無いからね?』
「まぁ、一旦置いといて。セナ、王様から感謝状が届いてるぞ。」
俺はレイから王様の感謝状をもらい読んだ。内容は、
勇者セナ殿
あなたは魔王討伐という素晴らしい功績をやり遂げました。我々はその功績を称え、金貨500枚、剣の贈呈、防具の贈呈をいたします。贈呈品に関しては盗まれることを考慮して、確認の為この手紙を王城まで持ってきてください。
と、書いてあった。
『なぁ、俺、王城に行かないといけないの?』
「そうだな。」
『うっそぉ、、、』
「まぁまぁ、王城に行くついでに服屋で服とズボンを買ったら?」
『そうするよ、、、ハァ、、』
俺はレイと一緒に外へ出た。
あと、3話ぐらい?