【特別編】第102話 clovers 幻の最終話
しろたん「ただいま〜♪あー疲れた」
しろちゃん「こんなに遅くまでどこに行ってたの?四葉ちゃんが心配してたよ」
しろたん「ンー、大学で学長とね〜」
しろちゃん「しろたん、、、まさかまたタイムマシンで余計なことをしてきたんじゃないだろうね?」
しろたん「だって大事な事なんだもん。薬を届けに行ってたの♪その人がいなくなると、みんなの笑顔が消えてしまう未来が待ってたから」
しろちゃん「そっか、それならいいけど。アンティキティラ島の機械の件、未だに学者たちを混乱させてるんだからね?」
しろたん「アレはしょうがなかったというか、気づいた時には間に合わなかったというか。でもまさか海の中から発見されるとは思わなかったし(笑)」
しろちゃん「そういうとこだよ?お勉強はできても、そそっかしいとこはなかなか治らなかったからねぇ。で、校長から学長になった人は無事に旅立ったのかな?」
しろたん「うん♪もうなんでもお見通しなんだから。長年の夢だった人類のルーツを探す旅にようやく出かけたよ。だからその前にタイムマシンでやっておかなきゃいけないことを先に済ませて置きたかったの」
しろちゃん「あー、そういうことね?会長にはお世話になったし、いなくなっちゃうのは寂しいけど、もう二度と会えないってわけじゃないからね(笑)」
しろちゃん「うん、おちょぼんがちょっとツラそうだったかな。でも、見送りの時は最高のお爺ちゃんを誇りに思うって言ってた♪」
しろちゃん「なんか、会長夫妻が世界1周クルーズの旅に出かけたこととか色々重なって懐かしいね(笑)」
しろたん「あったあった♪あの時の会長の顔と今回の笑顔の差がまた(笑)」
そこへ洗濯物を取り込んだ四葉ちゃんが二階から降りてきた。
四葉「あら、しろたん帰ってたの?遅かったわね。お勉強も大事だけど、アナタはこれから就活のほうを頑張らないと。前にも言ったけどブライアンさんと、お笑い芸人になりたいというのだけは勘弁してね。第一、このままでは彼の身体が持たないでしょうけど(笑)しろちゃんみたいに好きなことばっかりやって仕事になるのも珍しいんだから」
しろたん「でもウケてたじゃん?(笑)もう、わかってるって。そんな怖い顔しないでよ♪いざとなったら、しろちゃんの会社でお世話になるから。ね、それなら良いでしょ?」
しろちゃん「今や私がその会長なんですが(笑)我社の社員は自由に会社に貢献するという方針なので、しろたんのような方は是非大歓迎です。おかげで様々な人材が集まったのがまた良かったんじゃないかな♪ノミさんにも一応言っておくよ」
四葉「もう、しろちゃんがそうやって好き勝手にできるのもノミ社長がいるからなのよ?今やクローバーマークを色々な所で見かけるたびにそんなとこまで手掛けてるんだって思うけどね(笑)」
しろたん「あー、お腹すいた〜。ねぇ、今日の晩ごはんなぁに?」
しろちゃん「やれやれ(笑)しろたんの好きなハンバーガーだよ♪」
しろたん「嘘!やったぁ♪ってマカロンサイズのじゃないよね?(笑)」
四葉「なにそれ?(笑)」
しろちゃん「確かに前よりは
小さくなった気がするけど、しろたんがそれだけ大きくなったってことだよ♪」
しろたん「二人はずっとそのままで変わらないもんね?(笑)」
しろちゃん「だって人造人間だもん♪いや、しろたんまた背が伸びたんじゃない?ほら」
しろちゃんはそう言うと、しろたんの横に並んで背くらべをした。
四葉「嘘。しろちゃん、しろたんにだいぶ抜かされてる(笑)」
しろちゃん「ンー、嬉しいような悲しいような。このなんとも言えない複雑な気持ちはいったい」
四葉「もう、嬉しいに決まってるでしょ♪おバカなんだから(笑)」
しろたん「でもね、私も二人がずっと大好きだよ♪ありがとう、二人のお母さん♪」
【原案 企画 総監督 プロデューサー】
詩桜兎
しろちゃんと四葉ちゃんはその夜、今日の出来事を思い出しながら地下にあるクローバー畑に水やりをしていたのでした。
【シナリオ 小説版原作担当】
藤崎要
しろちゃん「自分思うんだけどさぁ」
四葉「なぁに?急に改まって」
しろちゃん「ひょっとしたら未来っていくつもあるんじゃないかなって♪」
四葉「うん、そうかもしれないね♪私たちの未来もその中の一つだと思う」
庭に咲くクローバーの一つ一つがその未来を現してるように私たちの未来も無限の可能性を持っているのです。めでたしめでたし♪
【参照推奨】
(第28話 第100話 第101話)