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紅月  作者: 瑞條浩幹
第1章 学祭
7/44

スタンプラリー的謎解きゲーム

題名そのまんまw

「…とまあその話は置いといて。はいこれ。この暗号を解いて、スタンプがあるところを探してきなさいな。」

と言いながら、夏は誠介に何個かに区切ってある厚紙と、暗号の書かれた紙を渡した。

「あーなるほど。スランプラリー的なやつか。」

「そそ。あんたも探偵団の一人なんだから、頑張りなさいよ。」

「わあってるよ。森、邦海、行こうぜ。」

「はーい。」

「俺頭わりーから解けるかな…。」

「何言ってんだよ。森が行きたいって言ったじゃねーか。」

「いや、それはただお前らのお手並みを拝見したくって…。」

「ほんならそうと言ってくれたらよかったのに。」

喋りながらその場を去っていった誠介達を眺めていた夏は、ある事に気が付いた。

「あれ。あの()って…まさか…。」



「んで?暗号ってなんて書いてあったんや?」

廊下を歩いていると、邦海が誠介に聞いた。

「えっとな…。『白く長い道に、沢山の黒い建物が立ち、その道は52個に分かれてしまった』だってさ。」

それを聞いていた俊太は、「なんだそれ。全然わっかんねーよ!」といいながら、腕を頭の後ろに組んだ。

「白と黒で、白が52個に分かれていると。」

「…ピアノちゃう?」

「でもピアノはは白鍵52個も無いしなー。」

「あれ。そやったっけ。何か余裕で超えてそうやったけど。」

「だってほら。」と俊太はちょうどそこにあったキーボードを指さした。

「いやあれキーボードだし…。」

「てか何であんなところにあるんだよ…。」

3人がまじまじとそのキーボードを見ていると、

「…何やってんの?一条と有間と森。」

背後から声が聞こえた。

「ふぇ!?…あ、なんだ鳥本かよ。脅かすなって…。」

そこには、ショートヘアの鳥本蒼依が立っていた。

「いや普通知り合いが並んでキーボードをまじまじと眺めてたら声かけるでしょ。」

「まあ、それはそうか…。」

「それで?そのキーボードに何かついてたの?」

「いやね…」

と、誠介は暗号の事を蒼依に話した。

「…まあ確かにキーボードにも白鍵が52個ついてるのもあるけど…。」

「へー。」

「でももしキーボードだったら、特に今日はいろんな場所に移動されているわけだし、そもそも一台じゃないから答えではないと思うよ…。」

「…じゃあなんなんや?」

「…分かんない。それじゃ、私これから演奏だから。頑張って。」

というと、蒼依はその場を去っていった。

「演奏?」

「バンド組んでるらしいから、それじゃね?」

「演奏と言えば2時半から佐久間がソロでバイオリン弾くんだっけ?」

「あーだからあんなに服もってたんか…まあそれにしてはかなりの量やったけどな…。」

邦海が腕組みをしながら言った。

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