【本当に駄文】封神演義web小説説
買い物に行きたいけど雨がやまないので駄文を書く
封神演義とは
元々古代中国の殷→周の王朝が入れ替わる際の戦争をモチーフに書かれた伝奇小説。仙人・妖怪・宝貝などが多数登場する。周の軍師太公望が主人公。
日本では、昔安能務という方が訳(ただし編訳であり、いくつかのオリジナル要素が入っている)して、広まった(どのくらい広まっていたのかは謎ですが)。そして藤崎竜という漫画家がその内容を大幅に改変してジャンプで連載し、二度もアニメ化されている。
ちなみに原作は物語としては全く面白くないです。めっちゃざっくり説明すると、
序盤に殷王朝が酷いパート→途中で太公望が周に行って兵を挙げる→敵が強い仙人や妖怪を呼んでくるので、味方も援軍を呼んで倒す(これをひたすら繰り返す)→殷王朝を倒す
というストーリーです。しかも敵のライバルキャラっぽいやつ(聞仲)が真ん中ぐらいで死んだり、世界で一番強そうな存在が途中で現れて帰っていくという話があるので、最後の方の尻すぼみ感は否めません。ただ、世界観とかキャラ(主に能力や装備など)は魅力的で、個人的には好きでした。
一応、安能務は申公豹という原作ではただの敵だった奴をライバル的な存在にするなどおもしろくしようとした痕跡がうかがえます。藤崎竜版は全く別物ですが、ストーリーの面白さは上がっています。アニメは見ていませんが、酷いらしいです。
つまり、原作・安能版・藤崎版・アニメ(一回目)・アニメ(二回目)と五通りのストーリーを楽しめる訳ですね(白目)。
という訳で以下本題。
web小説(特になろう小説)の特徴として、以下のものがあります
・長文タイトル(タイトルであらすじが分かる)
・起承転結のスパンが短い(一話で起承転結がついている話も多い)
・ざまぁ展開(追放→サクセス)
では封神演義についてみていきましょう(なお、私が参照しているのは安能版です)
・長文タイトル
→タイトルこそ「封神演義」ですが各章のタイトル(なろうでいうサブタイ)が例を挙げると「妲己、計を設けて比干を害す」のようにあらすじを示す形となっています。
・起承転結のスパンが短い
→大体、敵キャラが現れて苦戦する(一話)→倒す(一話)みたいな感じです。
・ざまぁ展開(追放→サクセス)
→太公望は最初殷王朝に仕えるのですが、紂王の無道っぷりを見かねて周に赴き、そこで軍師として重用されて殷を倒すというなろうでありがちな展開となっております。
「封神演義 ~無能な王の国を追い出されて周に行ったら軍師に採用されました~」
ただ、太公望が無双しているというよりは、強敵が出るたびに強い味方を呼んできて倒すというパターンが多いので、無双による爽快感はあまりありません。
最後にちょっとだけまじめなことを書くと、なぜこうなったかと言えば一話ごとの芝居や講談という形で伝わったからだと思われます。
封神演義を元にした作品を作ってみたいという気持ちはないではないですが、元のストーリーが壊滅しているので毎回諦めている
そして雨がやまない




