【なろう創作論】テンプレを書くのに必要なセンス
さっきツイッターで見た話題について。
めっちゃ要約すると、「オリジナル要素書いて人気が出ない、と嘆くなら入口をテンプレにしたり、人気要素を入れるなど努力をすべきだ」という意見です(多分)。
個人的には大筋では同意なのですが、だからといって誰にでもテンプレが書ける訳ではないし、人気要素を入れれば何でもいいかと言えばそういう訳ではありません。
一番悲惨なのはPVを増やそうとしてテンプレに手を出した結果、内容が崩れた上にPVも大して増えないという結末です。
そんな訳でテンプレを書くセンスについての私のここ数か月の体験を元に書かせてもらいます。まず、
・なろう小説なんてどれも似たような展開ばかりだから類似する展開を繋げれば誰でも書ける
という主張。誰でも、というのが文章力が高くなくても、という意味なら当たっているところもあると思います。
なろうテンプレには「無双」「ざまぁ」「甘々ラブコメ」などのジャンルがありますが、それぞれのジャンルには「空気感」のようなものがあります。例えば「ざまぁ」だと、主人公はどの程度理不尽な目に遭った方が良くて、どのくらいやり返すのがいいか、など。正解というよりはふんわりしたなろう読者の総意みたいなものが多分あります。
その辺の雰囲気を理解せず「とりあえずざまぁすればいいでしょ」と思って書いてもそんなにはPVやPtは増えません(それでも普通に書くよりは増える)。増えた、という人は多分その人の感覚がたまたま求められている感覚に近かったのでしょう。
ちなみにそういう感覚があるかないかを試すには一ついい方法があります。
例えば「追放」「ざまぁ」を書きたいとして、人気作を一つランキングから見つけます。で、その作品のキーワードをいくつか見繕って検索をかけて、Pt順か何かに並び替えてヒットした中でPtが低いものを探します。そしてあらすじや構成、タイトルやキーワードなどが近いものを見つけます。
最初に見つけた人気作と低Pt作品を見比べて違いが分からなかったらあなたはなろうにおいて求められている「ざまぁ」の感覚を理解していない可能性が高いです。
ちなみに私は理解していませんでした。そのためテンプレを盛り合わせて私が書いた「幼馴染の聖女の娘(以下略)」はそんなにはPtは伸びていません(それでも他のファンタジー作品よりは高いですが)。
という訳で自分にテンプレを書くセンスがあるか知りたい方は「幼馴染聖女~」とランキング作品を見比べてみてはいかがでしょうか。一応結構頑張ってランキング作品を真似しようとしてはみたんですが、それでも違いが分かった方はテンプレを書くセンスがあるのかもしれません。




