5月(偶然の再開から・・・)〜亜美side〜
やっと、この学校に慣れてきた頃。私はある悩みを抱えていた。
その悩みは、周りの友達には彼氏がいるのに私には彼氏がいないことだ。
前の彼氏と別れてからもう1年以上も経つ。なのにまだ、前の彼氏が忘れられないのだ。
「はぁー。」
「亜美どうした?最近、元気ないよ。」真希が心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「真希。なんでみんな彼氏がいるのー?私、今年の夏・・・いや、高校一年の夏はぼっちで過ごさなきゃ行けないの?」私はどうしようもない質問を真希にぶつけた。
「でも・・・私の周りにはみんな彼氏がいるんだもん。よーし夏が来るまであと2ヶ月。その間に合コンでもなんでもして、彼氏を作る!!」私は堂々と浅間をした。
「合コン!?それはダメだよ!!危険だよ」私は心配する真希を横目に彼氏を作ることに意欲をだしていた。
「亜美、真希、明後日登山だよー嫌だなー。」
そう言いながら未奈が私たちの中に入ってきた。
「そうだったっけ。汚れるの嫌だなー。」真希はそう言いながらも本当に嫌とは思ってないようだった。。
「まあ、亜美、落ち着いて。ぼっちでも友達と遊べばいいじゃない?別に現役女子高生が全員デートって言うわけないでしょ?」
「それは分かってるよ。でも・・・」
「とりあえず、明後日の登山楽しもうよ」未奈は亜美を元気づけるかのようにいった。
この時はまだ、誰も気づいていなかった。アイツが見ていることを・・・