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4月(あれは偶然の出会い)~亜美side~
「・・・・・・・・・・あのー、人違いじゃないですか??」
私は勇気を出して、そう言った。すると、その爽やかな青年は、俺の名前は海斗だよ。篠田海斗。昔、亜美の家の近くに住んでた。
・・・・・海斗って・・・・・あの海斗?やんちゃでしょっちゅう泣かされてた・・・・・私は、自分の記憶を辿った。そうして、海斗がこんなにも爽やかなイケメンになっていることに驚いたのと、自分の事を覚えててくれてることにびっくりした。
「海斗って、昔からやんちゃだったよね?」
「うん。だって、その時、亜美のこと弟みたいだったし。」
!?!?海斗の衝撃の一言に私は絶句した。
そんな事を気付いているのか知らないが、海斗は、ねぇ。一緒に部活動見学行こ。って誘ってきた。
ちょうど一人だし、いろいろと聞きたいことがあるし・・・・・という気持ちで私は誘いに乗った。
まさか、これが海斗の作戦だったことを私はこのときは知らなかった。。