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[没ネタ]2.花と獣と獣使い
「2.花と獣と獣使い」にて宿に入る掛け合いのボツバージョンです。
収集がつかないのと、訳あり少女にギリギリのネタを振る店主の人格を疑われそうだったのでボツにしました。
ヴァルシュは、レンガで造られた店のドアを開ける。
カランコロンと鳴るドアベルの向こうには、カウンターと、10名程が座れるテーブル、奥に木製のしっかりとしたドアが見える。
カウンターに座る初老の、だがガタイのいい男は顔をあげる。
「おぅ、おかえり。ヴァルシュ……誘拐は犯罪じゃぞ?」
「違う! 森で拾ったんだ」
「ジョヤ、誘拐された?」
「変な言葉を覚えるな!」
「本人が言っとるぞ? 誘拐した挙句、連れ込むとは……マントの下はあんなコトやこんなことになってるんじゃ……」
「黙れ」
「ジョヤ、マント下裸」
「お前も黙ってろ」