前世の終わり
いつものように今日の学校のこととか授業のことや先生のことなど何気ない会話をしていた。
あと少しで我が家につくというのに最後の横断歩道を渡っていると信号無視したトラックが私たちに迫ってきたちょうど私の前に二人は歩いていた。
トラックは私めがけて突っ込んできた。ふたりのビックリした顔。
跳ねられ飛ばされて地面に着地した。即死ではなかったみたいで、かなり痛かった。これなら即死の方がよかった。
「京、大丈夫?」
「お姉ちゃん大丈夫?」
いそいで二人が私のとこにやってきた。
私にはわかった、自分はたぶん助からない二人に最後の挨拶が出来そうなのはいいことなのかな、痛いけど。
「二人とも、いままで楽しかったよ。
笑ってよ泣かないで、ふたりの最後に見た顔が泣き顔なんて嫌だな」
息も絶え絶えで私が言う。ホンとにあと少しだろうな意識を保つのが難しくなってるでも相変わらず二人は泣いてる笑顔のほうがすきなのに。
もう一度言う。
「ねぇ、笑ってよ!
私が死んでも泣いて暮らすなんてしないでね。
二人にはやっばり笑顔でいてもらいたいから。
ほら、最後に二人の笑顔をみせて」
最後にいい思い出をちょうだい。
そう言うと二人はちょっと頑張って笑顔をつくってくれた。
やっぱり二人には笑顔が似合う。
「ありがと、今まで、お母さんたちにはなんの親孝行出来なくてごめんねって伝えておいて」
それが最後になった。私の意識はなくなりまっくらになった。
「京、いやだよ、京、置いてかないでよ!」
「お姉ちゃん、起きてよ」
そう言う二人の声だけが回りには響いていた。
その後がどうなったかきになるけど私にはもうどうすることも出来ない。
あぁ、やっぱりあの神様ムカつくな。あんなに二人を悲しませやがって、改めてあの神様に殺意がわいてきたよ。