誘拐事件の終わり
目が覚めるとベッドに寝ていた。いつのまにか自分の家に帰ってきたみたいだ。
「無事に終わったんだね。みんな無事に帰れたかな。ルミファーさんたちは孤児だしいくとこあるのかな?」
独り言をいってるときドアをノックする音が聞こえたので返事をした。
「カミルファ様お目覚めになられたんですね。よかったです!」
なんとそこにはメイド服をきたルミファーさんが立っていた。
「なっ、なんでルミファーさんがメイドさんになってるの?」
「私は、定職もないことをジルニード公爵にお話ししたら、この家のメイドとして雇ってくれるといわれて今は、メイド見習い中です。
ですから、私のことはルミファーとお呼びください。
他の子達もそれぞれ仕事を貰えて今は、しっかり働いています」
「そうなんだ、それならよかった。みんなどうしたのか気になってたんだ」
ルミファーたち以外は家族がいる話だったしみんなそれぞれの家に帰ったんだろうね。
「カミルファ様、私は、誘拐されて良かったのかもと思うこともあるんです」
「えっ、どうして?」
「もしかしたら最悪の結果になったのかもしれませんが、私たち孤児の場合いつも最悪の状況下にいるんです。
だから、誘拐されてもどこか諦めていました。でも、カミルファ様に出会えたことで私たちは安心した生活が手に入ったのです。
もし、誘拐されてなかったらいつも不安な毎日を過ごしていたことでしょう、そう思うと誘拐されたおかげでカミルファ様に出会えて良かったと思うことにしたんです!」
前向きな考えだね。でもそういう考え方嫌いじゃないかも、笑顔でいられるんならそれもいいかも。
「そう、なら少しはあの女の人にも感謝だね♪」
「そうですね。
それより、気分はどうですか?皆様心配していましたので今からカミルファ様がお目覚めになられたことをお伝えしてきますね」
家族には心配かけたよね。とくにお姉様は大丈夫かな、自分のせいとか思ってなければいいけど。
「気分は大丈夫悪くないよ!」
「そうですか、それではよんできますね」
そういって、ルミファーは部屋を出ていった。




