派手に脱出しましょうか
しばらくするとまたあの女の人たちがやって来た。
「さぁ、子供たち今から移動よ。
痛い目にあいたくなければおとなしくしているのよ♪」
よっぽど商談がうまくいったのか女はかなり上機嫌だった。
私たちはおとなしく馬車に乗った。回りをみると裏道にある家に連れてこられたみたいだ。
馬車に明るい光が入ってきたやっと明るい表道にでた。そろそろかなと私は、みんなをみた。
私は、口に出さずに願う。
(我に力を炎よ上がれ!)
そう私が願うと火柱が馬車から飛び出した。
「なにしてるのよあなた!」
女はすごい顔で睨んできた。
「今だ、みんな外にでで!早く」
あらかじめみんなペア同士で手を繋いでた。私達がおとなしくしてたおかげでなんの拘束もされていなかったことがよかった。
あとは、私とパートナーのお姉さんだけだ。
「行こうか、焦らないでゆっくりね!」
そういって出ようと思った時に後ろから鞭が飛んできた。お姉さんに当たりそうになり慌てて庇ったけど、地味に痛いです。
まったく、どこのクラブの女王ですかというくらい鞭が似合う女が立っていた。
「せっかくいいお金になるチャンスを無くしてくれてどういうつもりかしら」
「本人の承諾なく勝手に人を商品にしないでくれますかね。
それより、早く逃げなくていいんですか?こんなに騒ぎが起きているんだからすぐに警備の人がやってきちゃいますよ♪」
「わかってるわよ、もう逃げ道は確保できてるからちょっと坊やにお仕置きしないときがすまないのよ!」
そういうと女は鞭を打ってきた。
お姉さんがいるので避けるわけいけないし魔法を使うには隙がないくらい女は鞭打ってくるしどうしよう。
背中が焼けるように痛いよ。
どれくらいたったか女は鞭をしまった。
「そろそろかな、まぁ、また会うかどうかわからないけどその時はお姉さんの邪魔しないでね♪」
そういって女は消えた。
「カミルファくん大丈夫?
ごめんね、わたしのせいで、ごめんね!」
ルミファーは泣きながらカミルファに謝った。
「大丈夫ですよ。こんなのすぐ治ります。
これでも男なんだから女の人を守るのは当たり前です。
だから、もう泣かないでみんなのとこいきましょう!」
そういうと同時に馬車のドアが開いてお兄様たちが入ってくるのをみて意識がなくなった。




