誘拐されたみたいです2
しばらくすると足音が聞こえた。
「みんな静かにね。誰か来るみたい!」
私達がしずかにじっとまっていると先頭に女の人がいてその後ろに何人かの男の人たちがいた。
「あらあら、今日のはなかなかの上玉ね。いいお金になりそうだわ」
「あの、お家に帰してください。早くかえらないとみんな心配するし」
「なに言ってるの坊や、あなたたちは今から商品なのよ家になんて返すわけないでしょ。
運が悪い自分を恨みなさいね」
そういって女は笑顔で答えた。
「そっそんな。お母様たちに会いたいよ、会わせてよ」
私の言葉を無視して女は来た道を戻っていった。
「管理は頼んだわよ。私は、売りの調整に行ってくるから。馬車の手配もしておいてよ♪」
女は男たちに言っていた。どうやら外には出る機会ができる。そのときにでも大きな火柱でも立てればいい目印になるだろう。
女と男たちがでていくとまた私たちは話し合った。
「近いうちに外に出るみたいだね。あの人たちは僕たちが魔法使えるってしらないみたいだから外に出て馬車に乗って街の中を通るときにでも魔法を使って騒動を起こそうか?」
「そうね、さっきは急に襲われたから反応できなかったから今度は負けないわよ。
なんだか腹が立つもの!」
アイリーンは強そうだから頼りになりそうだよ。
そろそろ僕たちの反撃が始まる。やられたら三倍返しは基本だよね。




