誘拐されたみたいです
気がつくと薄暗い部屋の中にいた。回りを見回すと数人の子供たちがいた。みんな泣いている。
全員顔がいいです。これは、売られるんでしょうね。このままでは不味いんだろうけど状況がわからないんでは魔法でどうにかするのは危険だからしばらくは情報収集しなくては。
「みんなは、どうやってここにつれてこられたの?」
私がそう聞くとみんな順番に答えて、くれた。四人はは私みたいに眠らされて誘拐されたみたいで残りの五人ははもともと孤児で五人で裏道を歩いていると仕事を紹介するといわれて来たみたいです。いったいどんな仕事を紹介するんでしょうね。
「えっと、みんなもうわかってるかもしれないけどこのままじゃ奴隷として売られるんでしょうね。どうにかしないとまずいです。
みんなは魔法どれぐらい使えるんですか?」
一番年長らしきお姉さんが答えてくれた。
「私たち五人は孤児だし魔法を教わる機会がなかったからほとんど使えないわよ」
そう言って悲しそうな顔をした。
「私は、攻撃魔法は火と風が使えるわよ」
ちょっと強気な女の子が言った。
「僕は水と風だよ。でも、まだうまくコントロールできなくてあんまり使えないけど」
気弱そうな男の子が言った。
「俺は、雷と風だ。それなりに使えるぞ」
活発そうな少年が言う。
「私は、風と治癒を使えるわ」
おとなしそうなお姉さんが言った。
それなりにみんな魔法は使えるのか、あとはタイミングだよね。
「みんな、あとはタイミングよく魔法を使って場を混乱させて脱出するしかないと思うんだけど、どうかな?」
「そうなんだろうけど、どうするんだ?」
活発そうな少年がいう。
「たぶん、人数がある程度揃えば移動するためにここから外に出すとおもうんだ。
初めはみんなおとなしく従って外に出れた時に大きな魔法を使いたいんだよね。騒ぎになれば人が集まってきてどうにかなるかなとおもうんだ」
「なんとも、まぁ行き当たりばったりな作戦よね。
でも、まぁそれぐらいしか作戦たてられないわよね。なんにもわからないからね」
「じゃ、とりあえず外に出る機会をまとうか?それとみんなペアを組んでおくといいよね」
そう言ってとりあえずみんなの名前を聞くことにした。
「まずはみんな名前を教えて、僕はカミルファだよ」
「私は、アイリーンよ」
強気な女の子。
「私は、ルミファーです」
孤児の年長のお姉さん。
「マルフォイです」
気弱な少年。
「サイフォンだ」
活発そうな少年
「イルミナです」
おとなしそうなお姉さん。
「サインです」
「テルーノです」
孤児の男の子。
「ノルです」
「クミンです」
孤児の女の子。
みんな自己紹介が終わってペアを考えた。




