街に外出2
気を付けようと思っていました。思っていたけどしょうがないよね。
ちょっと人が多くて、お姉様たちからはぐれてしまった。回りに興味がいってキョロキョロしていたのも原因だろうね。
「やばいよね、この状況は帰ったら怒られるよな。とりあえずお昼を食べるっていう店にいけばいいかな」
そう自分で納得して歩きだした。
カミルファの後ろ姿を一人の男がみていた。
「あれは、上質な売り物になるよな。ちょうど一人みたいだし」
そういってカミルファとの距離を徐々につめていった。
そうして、カミルファの後ろからゆっくり近付いて瞬時にカミルファを薬で眠らせ抱えて平然と歩いていった。
疲れて寝てしまった子供を父親が抱いて歩いているという図で誰も気にもしていなかった。
「今日みたいな日はやりやすいなだいぶ人数そろったし今日は終わりにしようか、今日は結構いい品物が揃ったな」
そう呟いて彼は自分のアジトに帰っていった。
カミルファはまだ夢の中に自分に何が起こったのかさえわかっていない。
カミルファがいないのに気が付いて私たちは慌てた、どうしようと一人でパニックになっていた私を助けたのはキルニアだった。
「御姉様、落ち着いてください、まずはお兄様と合流しましょう、はやくカミルファを探さないと!」
そうよね、妹に諭されるなんてしっかりしなくちゃいけないわ。
「それじゃ、急いでみんなお兄様のとこにいきましょう!」
そうして私たちは歩き出した。