街に外出
今日は待ちに待った外出できる日、御父様はちょっと反対していたけどお母様に説得されてちゃんと護衛をつけてから行くってことで了承を得た。
そして、ちょうど学校が長期休みに入って家に帰ってきていたお兄様とお姉様も一緒に行くことになった。
「いい、みんなきちんとお兄様とお姉様の言うことを聞いて知らない人にはついていかないこと、わかりましたか?」
「「「「はい!」」」」
私たちは元気に返事した。早くいきたくてわくわくしてるんだよな。
「もう、ほんとにわかってるのかしらね。なんだか心配になってきたんだけど。
コレット、サイーネみんなをよろしくね!」
「大丈夫だよ、ちゃんとめんどうみるから、まぁ、ちょっと四人もいるから大変だけどそのぶん護衛の数も増やして四人つけてるんだしどうにかなるよ!」
「そうね、危ないからと言っていつまでも家の中だけで過ごすのも可哀想だしね。
それじゃ、いってらっしゃい!」
大人の話がまとまったところでついに出発することになった。
街の近くの馬車の停留場まで馬車でいってそこから歩いて街に入るみたいだ。
「みんないい、よく聞いてね。さすがにこの人数でぞろぞろと歩き回ってると目立っちゃうから街がちょうど円になってるから片方は時計回りにもう片方は反時計回りにいくことにするわね。
まず、私と一緒にキルニアとカミルファね。お兄様とはクルーナとケイト。護衛の人たちにも話してあるから護衛の人が二人、侍女が一人で六人で行動することになるわね。
ちょうど半分のところで一緒に昼食をして最後はまた出入口のとこで待ち合わせね。」
「そういうことだから、みんなお小遣いもらったのちゃんともってきてるか?
それで自分で何が買えるかよく考えてから買うんだぞ、一回行った店には戻らないから後悔しないようにな!」
私たちはお母様からお小遣いを貰ってきた。これも、社会勉強の一つらしい。お店で買い物なんてしたことがないからみんなドキドキしているらしい。
お兄様とお姉様が街について話しているうちにどうやら停留場についたみたいだ。
「おっ、着いたみたいだな、じゃ、みんなおりるぞ!」
そういうとみんな降りた。
「よし、これから街にいくけどさっきも言ったように、勝手に走り回らない、知らない人にはついていかないこと、ちゃんと守るんだぞ!」
「そうよ、きょうはちょっと人が多いみたいだし、もし迷子にでもなっても少し探しにくいからね。
ほんとに気を付けてよ」
停留場にはたくさんの馬車が止まっていて人も多い。たしかにこれで迷子になったら大変だよな。気を付けよう。