ジャス先生と魔法の授業
正直言ってジャス先生は先生に向いていた。
やっぱり宮廷魔術師だけはある。
「それじゃ、今日からみんなに魔法を教えるからね。
まずは魔力を感じてみようか、みんな集中して、体の中に何か力が動いてるのわかる?
それが魔力なんだけど」
みんな静かに集中して何かを感じようとした。
たしかに何か力がわいているのがわかる、これが魔力か。
「その力を使って魔法を使うんだよ。
まずはみんな小さな火でもだしてみようか。
我に力を火を」
そう言うとジャス先生の手には小さな火が浮かんでいた。
これがやっと夢見てた魔法だよ。やっぱりファンタジーな世界は凄いね。
「それじゃ、やってみようか!」
「「「「「はい!」」」」
そういってみんなで詠唱した。
簡単な詠唱でよかった、やたら長かったりしたら覚えるのめんどくさいしね。
「「「「我に力を火を!」」」」
そうみんなで言い終わるとさっき見たジャス先生の火とは桁違いの火柱があかっだ。
驚いたジャス先生が急いで消した。
家の中からお母様が出てきた。何か怒っているような。
「ジャス、あなたいったい何してるの。みんなに怪我はない」
「いやいや、怪我はないよ。
みんなの魔力が予想以上だったよ。
まぁ、暴走しなくてよかったよ」
「もう、気を付けてよ。さっきの火柱はたぶん問題になるかもね。
まぁ、それよりもほんとにみんなに怪我がないように気を付けてよ」
「わかった、わかった、今度からは気を付けるから、ソフィーはちゃんと休まないと」
そうだ、お母様は妊娠してるんだからゆっくりしていてもらわないと。
「それじゃ、私は、家に戻るけどくれぐれも注意してよ」
そう言い残しお母様は屋敷に戻っていった。
「それじゃ、もう一度、みんな今度は小さな炎をイメージしてやってみてようか」
「「「「はい」」」」
そうしてまた詠唱した。
「「「「我に力を火を」」」」
そうすると今度は小さな炎が手のひらに現れた。
「みんなやっぱり才能があるんだね。
魔法を使うにはイメージが大切なんだよ。大きい炎を出したかったら大きい炎をイメージするんだ。
まあそれだけの魔力がないとイメージしても出てこないけどね。
逆に小さくていいなら小さい炎をイメージする。
結構、魔法なんて単純なんだよ」
なんて、便利なんだ普通の人も少ないながらも魔力を持っているから生活するのにかなり役立つみたいだ。
「ジャス先生、なんでもイメージしたらなんでも出せちゃうの?」
好奇心旺盛なクルーナが質問した。
「まぁ、その人の魔力に応じたものしか出てこないよ、自分の力以上の力なんて使えないしね。
まぁ、みんな魔法の使い方はわかったよね、今度は一人ずつやってみようか?」
そういって四人は順番に詠唱して練習した。
そうしてもう暗くなってきたから授業は終わりにした。
「それじゃ、今日は終わりね。
それにしても、みんな飲み込み早いし、これじゃ、3年もかからないで終わりそうだね♪」
そう、ジャス先生は嬉しそうに言った。
そして、私たちは屋敷に帰った。




