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第4話 再会
プロローグ
蒼一は、瑠璃と再び向き合った。
言葉は少なかったが、過去のすべてがそこにあった。
それは、謝罪でも告白でもなく、ただ“再会”だった。
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タイプA
表彰式の壇上。
瑠璃が駆け寄ってきた。
「お願い…もう一度だけ、あなたの隣に…」
彼女の瞳は涙で濡れていた。
蒼一は静かに背を向ける。
「俺はもう、過去には戻らない」
観客がざわめく中、彼は壇を降りた。
その背中に、誰も声をかけられなかった。
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タイプB
映像上映会の終盤。
瑠璃が編集した映像には、あの日の笑い声が残っていた。
「ごめんね」
彼女は画面越しに言った。
蒼一は言葉を返さなかった。
ただ、再生ボタンをもう一度押した。
音声のない場面で、彼は少しだけ笑った。
それが、彼の答えだった。




