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第3話 活躍
プロローグ
蒼一は、ある場面で力を発揮した。
それは誰かを打ち負かすためではなく、自分の存在を証明するためだった。
その瞬間、彼は確かに“何か”を超えた。
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タイプA
「解析完了」
蒼一は剣を抜いた。
魔導師団の実技試験、最終戦。
対峙するのは、炎を操る天才魔導士・陽真。
詠唱が始まる前に、一閃。
「俺の勝ちだ」
審判が沈黙し、観客がどよめいた。
蒼一の名が、学園中に響き渡った。
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タイプB
「切るね」
蒼一はカッターを持った。
展示発表の準備室。
陽真が提案した構造案に、蒼一は静かに異を唱えた。
手元の資料に、線を引く。
「この部分、見える?」
陽真は黙った。
千歳が頷いた。
誰も声を出さなかった。ただ、風が吹いていた。




