【聖女様、朝の支度は専属メイドと王子のお迎えつきです!?】
ふわふわ光の女神・ルミエールとの再会、そして少し危なすぎる愛のサポート(?)を受けたカナコ。目覚めると、そこはまたしても“聖女様待遇”の異世界ライフ。
専属メイドに王子様のエスコート……ちょっと朝から濃すぎませんか!?
夢から覚めると、私はあの豪華な天蓋付きベッドの上に寝かされていた。
「……やっぱり、夢じゃないんだよなぁ」
ちょっとだけ現実逃避を期待してたけど、目に入るのは煌びやかな天井、ふわっふわのシーツ、そして……。
「お目覚めですか、聖女様?」
ベッドの傍には、二人のメイドが立っていた。一人は落ち着いた雰囲気の赤髪に緑の瞳、もう一人は少し幼い印象の金髪青眼。
「私はメアリ、隣にいるのはアンリと申します。以後、聖女様の専属メイドとなりますので、よろしくお願い致します」
二人は息を揃えたように、丁寧なお辞儀をしてくる。
「よ、よろしくお願いします!」
思わずぺこりと頭を下げると、すぐさまメアリがやんわりとたしなめてきた。
「聖女様、どうぞ私共には敬語でお話にならないでくださいませ。頭もお上げください」
「え、でも……」
「聖女様はこの国で、国王様の次に尊きお方。どうか私どもには遠慮なく、お申し付けくださいませ。失礼がありましたら、すぐに別の者をご用意いたします」
いやいやいや、そんな人をポイっと入れ替えるみたいなノリ、無理だから!
それに、この二人、なんか親しみやすい雰囲気だし……。
「わかったわ、メアリ。私はあなた達が専属メイドでいいと思ってる」
そう答えると、二人はぱぁっと笑顔になり、再び頭を下げた。
「ありがとうございます、聖女様。精一杯お仕えいたします」
そんなやりとりをしつつ、朝の支度を手伝ってもらい、ドレスを整え、髪を梳いてもらってから食堂へ向かうことに。
そして扉を開けたその先――
「カナコ様っ! 今日もご機嫌麗しゅう! あぁ……今朝もなんという美しさでしょう!」
待っていたのは、あの“ちょっと地味顔のイケボ王子”。
キルファン王子は満面の笑みで、これまた大げさな所作で私に手を差し伸べてきた。
「このキルファン、ぜひ朝食の席までのエスコートをさせてください!」
あれだ。たぶん本人は決め顔バッチリでやってるつもりなんだろうけど、こっちから見ると、ちょっと痛々しい。いや、真面目なのは分かるんだけど、顔と演技のギャップが……。
でも、ここで波風を立てるわけにもいかない。
「……では、お願いします」
そう答えて彼の手を取ると、キルファン王子は「光栄です!」と嬉しそうに答え、張り切って私をエスコートし始めた。
……うん。とりあえず、異世界の朝はやっぱり濃い。
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ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
今回はちょっぴり日常(?)パート。
メイドさんたちや王子のキャラも、今後どんどん濃くなっていきますのでお楽しみに。
そしてルミエール様、いろんな意味でぶっ飛んでるけど、実は超重要キャラだったり……?
次回はついに“聖女としての初任務”が始まるかも!?またぜひ遊びにきてくださいね!




