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帰るときはもう一度、歩いてきた道を歩いて、禁忌の山をおりて魔王のお城まで帰るつもりでしたが、めらが、びびが魔王の娘であるとわかると、「お城までお送りします。姫様」と言ってくれたので、その言葉に甘えることにした。
めらは輝く光に包まれると、また大きな黒い竜の姿になりました。そして、ずっとがうの大きな荷物の中にいた小さな竜の子供をその背中に乗せて、マグマの海の近くにある竜の巣までその竜の子供を連れていきました。
ずっと、竜の子供と一緒にいたがうは、竜の子供が竜の巣に帰っていく姿を見て、(竜の子供も、まるでお母さんに甘えるようにして、がうに、がぁう! と最後までとてもよく懐いていました。もしかしたら、最後に、さようなら、と言ってくれたのかもしれません)わんわんと大泣きしました。
びびも泣くつもりはなかったのですけど、泣いているがうをみて、泣いてしまいました。
それから少しして、めらが一人でびびとがうのところまで空を飛んで戻ってきました。
そして、びびとがうはめらの大きな竜の背中に乗せてもらって、魔界の(いつも天気が悪い)真っ暗な空を飛びながら、遠くに見える魔界の深くて恐ろしいおばけの森の中にある、魔王のお城まで帰って行きました。
もちろん、魔王のお城では、いきなり黒い竜がお城にやってきたので、びびの姿を見るまでは、とっても、とっても、大変なことになっていたのでした。
禁忌の山に勝手に立ち入ったことと、そのお城の騒ぎのことで、すごくお父さんの魔王とお母さんの魔女に(お父さんは怒っていても、びびに優しかったですが、お母さんに本気で怒られたときは、本当に怖くて泣きました。石になってしまうかと思いました)びびは怒られてしまいました。
でも、びびは禁忌の山をのぼって、よかったと思いました。
がうも「そうですね。とっても怖かったけど、よかったともいます!」とびびに言ってくれました。