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「痛いです」と言って涙目をして、美しい黒髪のポニーテールの背の高い少女はゆっくりと起き上がりながら、びびを見ました。
「初めまして。私はめらと言います」と言ってめらはびびとがうに、にっこりと笑いました。(そんなめらの可愛らしい顔のはなのところは赤くなっていました)
「私はびびです。こちらこそ、よろしくお願いします。めら」とふふっと上品な顔で笑いながら、高貴な意匠の薄紫色のスカートの裾を持って、(まるで蕾が開いていくように)軽く持ち上げるようにして、小さく会釈をして、びびはめらにそう言いました。(思いっきり振り回そうと思っていた大きなハンマーはこっそりと背中に背負い直しました)
がうはまだめらのことを怖がっていたので、びびががうを「がう。こっちにおいで」と言って、(がうはすぐに、姫さまー! と言ってやってきた)岩の影に隠れていたがうを呼んで、めらにがうのことを紹介してあげました。(最初は怖がっていましたが、がうはめらとすぐに仲良くなりました)
「びび。がう。二人とも、こんなに小さな竜の子をわざわざ竜の巣まで連れてきてくれたのですね。本当にありがとうございます。竜族を代表して、お礼を言います!」とめらは嬉しそうな顔で、がうの背中の荷物の中から顔だけを出して、「がぁう!」と言って、元気よくはしゃいでいる(おうちに帰ってきたのがわかっているのでしょう)竜の子供を見てから、二人を見て、丁寧に頭を下げて、そう言いました。
めらが竜の子供が喜んでくれて、びびはとっても嬉しくなりました。
めらにありがとう、と言われて、こっそりとびびはその美しい顔をほんのりと赤く染めて、にやにやと笑いを堪えるようにして、でも、堪えきれずに子供っぽい顔で笑いました。