本当にいた!資源ゴミ泥棒の話
これは私が学生時分のお話…。
夏休みでした。
朝のゴミ捨てをして(缶やペットボトル、紙など)のんびりしていました。
と。我が家の前に並ぶ銅色のゴミステーションの前に、軽トラックが止まったのです。
そうして、タオルでわざと顔を隠してる風なおっさんが降りてきて…資源ゴミを軽トラックの荷台に投げ込んだ!
私は呆然となってましたが、どうする事も出来ず、とりあえず夜、仕事から帰宅した母に報告。
すると、まぁ、怒る怒る!
宥めるの、大変でした。
実はね、それ以前にも、うちが出した燃えないゴミの袋に(隙間があった)身に覚えのないゴミが入れられていたり、燃やすゴミの袋にマッチと犬のおもちゃ?みたいな物が入れられていたり…。
お隣さんも「ゴミにいたずらされるの」と言っていました。
そこで母とお隣の奥さんと私(巻き込まれた)は共同戦線を張る事にしました。
やる事はシンプルです。
次の資源ゴミの日に、ゴミを出す。
盗みに来たら、軽トラックのナンバーを控えておく。
その任を任された私は「警察に言った方がよくない?資源ゴミ泥棒は犯罪だよ?」と言ったのですが…「その為にも、証拠掴みだ!」と。
で、先週と同様に現れたおっさん。
私はこっそりとベランダからのぞいて、ナンバーをメモリました。
で、夜。母に見せると。
「これ、間違いないか?」
「? ないよ」
「このナンバーは…町内会長だ!」
うちの母の特技に、何故か車のナンバーを覚えていられる、があるのですが、これには仰天。
「明日、確認する」
次の日。町内会長宅前に停められている軽トラック。昨日見たナンバー。
はい、犯人あっさり確定。
どうもね、町内会で集めて、お金に替えて、充てる物を、盗んで歩いて、私服を肥やしてたそうなんです。
母の友達が経営していたスナックに、飲みに来て、領収書を『町内会名』で落としていった…など。
出てくるわ、黒い噂。
一計を案じた我々は折衷案を取りました。役所に連絡したのです。
詳細は不明ですが、以降、ゴミにいたずらされる事も、ゴミが入れられる事も無くなりました。
その後、我が家は引っ越したので、謎です。
いくらゴミでも盗んだりすれば、犯罪です。
あれから時が過ぎました。
今頃、あの町内会長は(もうとっくにやめているでしょうが)何をしているのでしょうか…。




