二話
チュンチュン…
そんな漫画のような朝のBGMで起床した旧。
すかさずステータスを起動。
「ステータス・オープンッ!!!」
2年8か月ぶりにしっかり寝たのでゴキゲンな旧。
そこに昨日と同じ調子で表示する。
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【ネロ・ディウス(東亞 旧)】 ステータス
LV・-1 HP・15/15 MP2/2
スキル
【人魔変成】
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しっかりMAⅩになっていた。
と、いうことは…
『俺、しっかり寝られたんだ…』
そう。旧は10時間以上寝ていたのだッ!!!(最短記録30分)
と、いうことは、
ピッ♪とスキルをタッチする旧。
『ええええええええ押したっ!?O☆SHI☆TA!?押しちゃったの旧君!?大丈夫?ってかどうしてこのスキルがココにあるので!?コレは〝キミ〟を変えるものだヨ?ほんとにイイノ?オネガイだからNOと言ってくれッ!!YES・NO』
この口調、どこかで聞いたことあるな…と思う旧。
だがYESを押す。
すると———
足もとに幾何学模様が出現し、ああ、お決まりだと、この幾何学模様は「魔法陣」ってやつだな~と思った瞬間、
魔法陣から闇より深い霧が出現し、旧の体を包み込んだ。
「—ッ!?」
突然のことに驚く旧。
だが驚くのはまだ早い。彼の耳から、目から、口から、旧の体の中に入ってきた。
「グッ…ガァッ…」
突如苦しみ始め旧。
異変は更に起こる。頭から黒と紅蓮の竜のような角が生え、そして右目は金に、左は紅に、変わっていく。そして背から漆黒の翼が———龍のような翼が生えてきた。それは、正に、
———〝悪魔〟だった。
黒い霧が止み、旧は地面に倒れる。服も変わっている。真っ黒なローブに。(なんか黒多くね???)
世界に〝悪魔〟が誕生し、時は過ぎていく———