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とある異世界生活記  作者: 山奥の夢幻商会
3/4

二話

チュンチュン…

 そんな漫画のような朝のBGMで起床したきゅう

 すかさずステータスを起動。

「ステータス・オープンッ!!!」

 2年8か月ぶりにしっかり寝たのでゴキゲンな旧。

 そこに昨日と同じ調子で表示する。

————————————————————————————————————————

【ネロ・ディウス(東亞とうあ きゅう)】 ステータス

 LV・-1 HP・15/15 MP2/2

スキル

 【人魔変成】

————————————————————————————————————————

 しっかりMAⅩになっていた。

と、いうことは…

『俺、しっかり寝られたんだ…』

  そう。旧は10時間以上寝ていたのだッ!!!(最短記録30分)

  と、いうことは、

 ピッ♪とスキルをタッチする旧。

『ええええええええ押したっ!?O☆SHI☆TA!?押しちゃったの旧君!?大丈夫?ってかどうしてこのスキルがココにあるので!?コレは〝キミ〟を変えるものだヨ?ほんとにイイノ?オネガイだからNOと言ってくれッ!!YES・NO』

この口調、どこかで聞いたことあるな…と思う旧。

 だがYESを押す。

 すると———

 足もとに幾何学模様きかがくもようが出現し、ああ、お決まりだと、この幾何学模様は「魔法陣」ってやつだな~と思った瞬間、

 魔法陣から闇より深い霧が出現し、旧の体を包み込んだ。

「—ッ!?」

 突然のことに驚く旧。

 だが驚くのはまだ早い。彼の耳から、目から、口から、旧の体の中に入ってきた。

「グッ…ガァッ…」

 突如苦しみ始め旧。

 異変は更に起こる。頭から黒と紅蓮の竜のような角が生え、そして右目は金に、左は紅に、変わっていく。そして背から漆黒の翼が———龍のような翼が生えてきた。それは、正に、

———〝悪魔〟だった。

 黒い霧が止み、旧は地面に倒れる。服も変わっている。真っ黒なローブに。(なんか黒多くね???)

 世界に〝悪魔〟が誕生し、時は過ぎていく———



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