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暗闇の世界

沢山の閲覧、ブックマーク、評価をありがとうございます。

本日もあと1頁更新いたします。

よろしくお願い致します。

さっきまで聞こえていた声がなくなり、掴まれていたはずの手首にも何もない。

右を見ても左を見ても暗闇が続いているだけだ。

下も上も何もかもが真っ暗で何も見えない。

ここはどこなのだろう。

先程までいた所ではないのは確かだが、一番初めの異空間でもない気はするのだが自信がない。

玉房や龍流と違って幻覚か幻覚ではないかの判断もつかないし、気配だって追うことはできない。

試験開始のことだってワケわからなかったし、ストラップが本物か否かも分からなかった。

こんな状態で難関と呼ばれるこの試験に一発で受かるわけがないだろう。

優れた人が側にいたからここにたまたま来れただけで。

力だって相変わらず使いこなせていないし、使おうとも思っていない。

皆もっと苦労してるのに私は何をしているんだろう。

そんなことを考えていたら、足が床の暗闇に吸い込まれていく錯覚に陥った。

これは幻覚なのだろうか、それとも本当に吸い込まれているのか。

吸い込まれた先には何が待ち受けているのだろうか。

そう考えている間にもどんどんと吸い込まれていく。



あぁ、この先に涼音がいたとしたら何を言われるのだろうか。

早すぎると言われるのか、何してるんだと怒られるのか。

どちらの方が可能性が高いかと言うと、後者の方が高いと思う。

何故かというと、幸せになってからと言われているのに私はまだ幸せすら見つけられていないのだから、こんな状態で会いに行ったら怒られるに決まっているからである。

そうならないためにもどうにかして抜けなければならないのに、動く気力がない。

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