チーム分け
一組目は龍流、雀炎、蘭。
これは一体どういった選び方なのだろうか。
先生方のことだから力や学力等を平等にとかそういうことを配慮して決めたのだろうか。
「うわぁ………」
「龍流君がこんなにも嫌がってる顔するなんて…。あんた何したのよ」
「オレ?!何もしてないってば」
「してなきゃこんな顔するわけないでしょ」
「えぇ……何もしてないのに酷い…」
この3人はあれから関係性が変わったりはしていないが、修行の延長線としてより力を使えるようにと余った時間でトレーニングなどを各自行うようにしたらしい。
雀炎に関しては修行で疲れ座学で爆睡していた記憶がある。
犬縁と隣同士でぐーすか寝ていた風景が記憶に新しい。
そして2人とも先生に怒られ、新たに課題を出すように言われていた。
ただでさえ、授業時間数が短い中で押し込まれた授業で沢山の課題が出る。
そこに更に課題を追加されたらたまったものではない。
犬縁は区でもなく課題を提出していたので、真面目にやれば出来る男なのだと思う。
普段やる気がないだけで。
龍流に関しては、一族からあんな人間が出てしまいそれに気付かなかったことに落ち込んでいたと耳にした。
そこから這い上がるためにトレーニングに励んでいたらしい。
蘭は蘭で治療、修復等ありとあらゆる知識を付けるために師匠と慕っている女性のもとへ学園の授業が終わり次第向かい、勉強をしていたらしい。
2組目は犬縁、影蛇、三ツ葉。
三ツ葉とは、どうやら蘭の友達のようでありライバルだとか。
2人して龍流の気を引こうと頑張っているらしい。
当の本人は気付いてなさそうだが。
犬縁もこの間のことを踏まえて力を付けているそうで、そのおかげなのかマロが小型犬から中型犬になったように見える。
影蛇はあまり関わっていないので分からないが、かおつが少し凛々しくなったように見えるが、中身はどうかは全く分からない。
そして最後の組。
玉房、鵜羽、翠。
これを見たとき、血の気が引いた。
まさか玉房と同じチームになるとは、女子からのブーイングが凄そうである。
こっちはなりたくてなったわけでもないのに。