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君の本当の名前は?

閲覧、ブックマーク、評価をいただきましてありがとうございます。

本日の更新はここまでとなります。

明日も更新いたしますので、よろしくお願いします。

それから私と涼音の過去を玉房に伝えた。

その間、玉房は頷くだけで何も口を出してこなかった。



「………つまり、君たち2人は別の世界の人間でゲームの世界の人物に成り代わって再会したわけなんだ。何か納得したかも」



話終えた後に玉房はそう言うと、何度か頷き組んでいた腕を組み直した。



「翠が翠らしくなくなったのも俺に喧嘩を売るようになったのもそういうことか…」



「そう言うことだ」



「明さんを『涼音』と呼んでいたのも最期に見えたあの人物も前の彼女ってわけか…ピースが1つ1つ埋まっていくようだね」



玉房は私が言ったことを何一つ疑わずに聞き、話し終わったときには私は涼音のことを思い出し、泣き出してしまった。

それを見た玉房は、大きな手のひらを私の頭に置きぐしゃぐしゃとかき混ぜた。



「………君、本当の名前は何と言うんだっけ?」



いきなりなんだと思いながらも、涙と鼻水を拭いながら言った。



「………真央」



「真央、か」



そういえば、もうそう呼んでくれる人はこの世界では誰もいなくなったのだと気付いた。

もうこれからは2度と呼ばれぬ名前。

ここで暮らしていくにはその名前を捨て、翠として生きていくことになるのだ。



「それじゃあ、これからは俺が君のことを『真央』って呼ぼうかな」



「え?」



何を言われたのか分からず、問い返せば玉房はこちらをまっすぐと見つめたまま。



「だって君の本当の名前だろう?真央」



そう呼ばれたとき、また涙が溢れた。

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