ほぼ全員揃いました
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その日も自習となり、入学してから実習しかしていない状況に皆嫌気がさしてきているようにも見える。
「ふふふ、昨日のやり取り、昔の真央と颯太のやり取りのまんまだったね」
涼音は楽しそうだが私としては何の面白みもない。
ただあのやり取りが颯太から玉房に変わっただけである。
「……玉房が悪い」
「そういう所も昔と変わらないんだから」
何が可笑しいのか涼音はずっと笑っている。
そう言えば昔も颯太と話した後、私が不機嫌でいると涼音は笑っていた気がする。
笑うことは良いことだが、面白い要素が私には何ひとつないのだが。
「はぁ、笑った。 さ、今日も本を探しに行きましょう」
「そうだな…」
今日も見つかるのか分からない本を探しに行くかと立ち上がり、雀炎と犬縁のもとへ行くと何故か。
「や、仲間連れて来ちゃった」
玉房と鵜羽、それと何故か龍流と蘭までもいた。
これには雀炎は何も言えず、肩を落と頭を抱えている。
馬鹿にしてくる人物が勢ぞろいしたのだ。
頭を抱えたくもなるだろう。
「私も気になって来ちゃった」
「馬鹿が馬鹿なりにやってると玉房に聞いてな」
「馬鹿馬鹿言うじゃねぇ!」
まぁ、こんだけのメンバーが揃えば探すの可能性も時間も短縮されるだろう。
それに玉房と鵜羽とだけで帰ることがなくなりそうで個人的にはほっとしてしまった。




