何が起きたのだろうか
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そういったこともあり、涼音には申し訳なさも感じていたりする。
そういえばあの後2人は無事付き合うことはできたのだろうか。
気になるが、何故か聞きづらい。
きっと聞いたら答えてはくれるのだろうが。
「さ、今日はぼちぼち帰ろうか。 また明日からお願いね、真央」
「あぁ、よろしく」
そう言って2人が手を離そうとした次の瞬間、爆発音が学園の裏にある山から聞こえてきた。
2人してそちらを振り返ると、とある一角から煙が見えた。
「何事だ?」
「何だろうね? こんなイベントなかったと思うけど」
2人して顔を見合わせ、首を傾ける。
何か起こっても私や涼音が行った所で何もできないのだが、気にはなる。
「行ってみようか、真央」
「あぁ、そう、だな」
涼音に手を取られ、そこへ向かうことにした。
山へは30分もかからず到着し、その現場に向かうと誰もそこにはいなかった。
煙が立ち込めているだけで、人の気配もしない。
「何かが爆発したのは確かだろうけど、何を爆発させたのかね?」
「さぁな。 この世界で起こることだから予想もできない」
「だよね……」
ゲームの世界なので何が起きても可笑しくないとはいえ、何とも腑に落ちない。
話しながら周辺を見てみるも何もなく、何か起こる気配もない。
このまま残っていても仕方ないのでその場を去ったのだが、翌日、あの場所で不審者を見たという情報を得た。
それが≪人間≫だったのかそうではなかったのかの判断まではつかなかったという。
担任曰く、今上級生や他の神様たちが学校周辺をみて回っているようなのだが、まだ見つかっていないと言う話だ。
それに伴い、登下校以外あまり外出はしないようにと学園長から言われた。




