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クラス内での自己紹介

閲覧、ブックマーク、評価をありがとうございます。

本日の更新はここまでとなります。

明日も更新致しますので、よろしくお願いいたします。

一番窓側の前列から自己紹介が始まっていき、まずは鵜羽の順となった。

長身のため、席と椅子の間に長い足を立たせるのが一苦労だということが見ているだけで分かる。

体格も良いので、後ろにいる生徒が黒板が見えるのか怪しい所だ。



「鵜羽です。鵜に羽で≪うば≫って読みます。得意なことは風を操ること、苦手なことは細々とした動作ですかね。よろしくお願いします」



体が大きいから細かい動作が苦手なのか、それとも風を操る上で小さい風などを巻き起こすのが難しいからとかそういうことなのだろうか。

確かに体格だけ見ると細かい動作をするのが難しいようにも見える。



「よいしょ。 名前は玉房ぎょくぼう。得意なことも苦手なことも特に語ることはないかな。よろしく」



ザ・秘密主義者って感じで腹が立つ。

さっき胡散臭いと言われていたがその通りだと思う。

マスクは相変わらずつけているし、前髪は長いから右目見えてないし、左目も見えてるけどどこ見てるのか分からないし、他人に弱みを握られるのが苦手なのかこの男。



「犬縁。いぬえにしで≪けんえん≫。 得意なことはどこでも寝れること、苦手なことはめんどくさいこと。 よろしく」



前の席の生徒に叩かれ、やっと起きたかと思えば半分寝ていそうな状態で立ち上がった犬縁はそれだけ言って座り、また寝始めた。

自分で言うように地面の上でも普通に寝ていたあたり、これは一種の特技に違いない。



「はいはい! 次オレね。 オレの名前は雀炎じゃえん。得意なことは炎を操ることで、苦手なことは難しいことを考えること。よろしくお願いします!」



「はい、次は私。 私の名前は蘭。得意なことは治療と回復、苦手なのは私の邪魔をする奴。よろしく」



蘭の最後の一言だが、苦手というより嫌いといった方が合っているんじゃないかと言いたくなる程、怖い顔をしている。

後ろに座っている龍流から見えないからそういう表情が出来ているのだろうなと思ってしまう。



「名は龍流りゅうるい。得意なことは水を操ること。苦手なことは特にない。よろしく」



愛想なくそう言うなり座った龍流に蘭はそれを振り返りながら眺めては頬を緩めている。

この状況を涼音はどう見ているのか気になる、そちらに視線を向ければ何故か私を見て表情を固めていた。

何だ、どうした。

まさか私が私だと分かったのだろうか。

いや、まさかそんなわけないだろうと何気なく涼音の方を見直すと涼音としっかりと目が合った。

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