学生ニート、離職理由から考察する
遅れました。
すいません。
ふと気になって調べてみたのだが、新卒社会人の短期間での離職理由って大卒高卒共にブラックだったという理由を除くと『思っていたのと違う。自分に合わなかった』と言う類の理由が大半だった。それって学校でやって来たことが社会で活かされていないという事、つまり社会が必要としているスキルを学校では身につけられないという事なのではないだろうか。俗にいう練習のための練習になっていて、試合に勝つための練習になっていない状態だ。そもそも大学とは各学問の専門家になるための場所であって、一般企業の事務職や営業職を目指すための場所ではないはずだ。だから4年間あれだけ頑張った理由は何だったんだという状態に陥るのは当然だろう。その学問だけで生活出来ている人はそれでも良いのだろうが、そのような恵まれた人は全国のその学部に数人いるかいないかだろう。仮にも大学が就職率の良さでアピールしているのなら、社会が求めるスキルを持った人間を育成する必要があるのではないのだろうか。
しかし、大学は高等教育機関である。そのような場所で就職のために社会が求めるスキルの習得に力を入れるのは如何な物かと思う。やはり就職のためのスキルは義務教育課程の間に習得すべきなのだ。『働かざる者食うべからず』という言葉があるように、今の日本嫌でも働かなければ生きていけないのだから、健康で文化的な最低限度の生活を送るためにもそのスキルは義務教育課程で習得すべきだ。ここで重要になって来るのが高校の義務教育化だ。これだけの事を9年間でやろうとすると、生徒たちは睡眠不足に陥り、教員のサービス残業問題がさらに深刻になるだろう。そして就活のメインが高校3年生になり、就活生の支援をしなくても良くなった大学が本来の形に戻ればよいのだ。
日本の教育内容は高度で素晴らしい物なのかもしれない。だがそれを全員が知る必要はないのだ。その学問が好きで堪らない人、そこでしか得られない資格のいる仕事を目指す人、そういった意欲があり、それを知るための学力が備わっている人だけが知ることができればよいのだ。凡人一万人の学力を向上させるより、オタク十人で挑戦した方が、数学の未解決問題の証明に近づくと誰もが思うだろう。それに好きな事を知りたがるのが人間だ。日本史も世界史も駄目だめでも宇宙世紀の試験なら自信もって解ける人はいると思う。
高校球児の何割が野球で飯を食っていけるか考えたら、数学部数学科卒の何割が数学だけで飯を食っていけているかなんて怖くて想像できないですね。そう考えたら大学の学問は飯を食う為の手段ではなく、趣味の暇つぶしの道具ではないのでしょうか?