ファンタジーの教皇様
ここでは、異世界ファンタジーに出てくる、教皇・法王などの宗教教団のトップについて、わかりやすく説明します。執筆の参考になれば幸いです。
○世俗への権力も持ち合わせている場合
■教皇……1宗教の最高権力者[トップ]であるほか、世俗の王を承認できる聖>俗の強い立場にいる高位聖職者。読みは「きょうこう」。例:ローマ~。
■法王……1宗教のトップであるほか、教会領(王国)の支配者(世俗王)も兼ねている高位聖職者。読みは「ほうおう」。例:ダライ・ラマ14世~。
○世俗への権力がない場合
▲宗教教団の所有者[オーナー]かつ最高権力者[トップ]である場合
■教主……1宗教のオーナーかつトップである高位聖職者。読みは「きょうしゅ」「カリフ」。
■宗主……同上。読みは「そうしゅ」「しゅうしゅ」。例:『異世界のんびり農家』に出て来る……。
■嚮主……同上。読みは「きょうしゅ」。例:『グイン・サーガ』に出て来る……。
■管長……同上。読みは「かんちょう」。例:日本の各宗派の最高指導者の宗教法人法制度上の呼称。
▲宗教教団の最高権力者[トップ]である場合
■門主……1宗教のトップである高位聖職者。読みは「もんしゅ」。例:浄土門主。
■座主……同上。読みは「ざす」。例:天台座主。
■管主……同上。読みは「かんしゅ」。例:薬師寺管主。
▲宗教教団の聖職者の第一位[リーダー]である場合
■門首……1宗教の高位聖職者たちのリーダーである最高位聖職者。読みは「もんしゅ」。例:浄土真宗本願寺派。
■祭主……同上。読みは「さいしゅ」。例:神宮祭主。
■総主教……同上。読みは「そうしゅきょう」。例:コンスタンティノープル総主教。
■首座……同上。読みは「しゅざ」「しゅそ」。例:『楽園の魔女たち』に出て来る……。
敬称は「猊下」[げいか]「聖下」[せいか]。ちなみに、その下の大司教クラスへの敬称は「台下」[だいか]「座下」[ざか]。
……◯主はオーナー権限も持ちあわせている意味合いが強く、◯首は聖職者のリーダーという意味合いが強い。
いかがでしたか? 参考になりましたでしょうか。 皆さまがよりよい作品を作られることを願ってやみません。