#8 ヴィラル皇太子殿下と婚約?(後編)
お待たせしました!エミリアとヴィラル殿下の婚約?編の最終です。少し重要なこと喋ってるお方がいらっしゃる??かもしれないです(*^^*)
3/4(9:27)加筆修正しました。
王城に着いてしまった。見上げると、王城が魔王の城のように思えた。まるで、私が魔王を狩りに来た勇者になったよう。
…うぅ、緊張する。何でこんなことに。
「こちらでございます。ヴィラル殿下は、一度国王陛下のもとへ。クラリエス公爵令嬢様は、客室にご案内いたします」
「分かった。クラリエス公爵令嬢を私達が来るまで、丁重にもてなしておいてくれ。一度失礼する」
「はい。ありがとうございます」
そうして、ヴィラル殿下は歩いていった。
30分程経ち、国王陛下がやってきた。護衛の方が二人いるが、国王陛下だけ。もう一度言う、国王陛下だけ。…ん?あれ?なんで?えっと、マジですか。
ヴィラル殿下とかアレクシス殿下が、来る気配がない。ピリリと緊迫した空気が流れる。令嬢スマイルが、剥がれそう。多分もう、引きつった笑顔だろう。王族の方には、許しもなしに勝手に話してはいけない。ただ、国王陛下が話すのを待つ。
「クラリエス公爵令嬢、なぜ呼ばれたのかわかるかね」
え、何その質問。試されてる!?…試されてるのっ!?
よし、一旦冷静になろう。国王陛下は、侮れないぞ。
「はい。詳細は分かりかねますが、皇太子殿下との婚約話が持ち上がっているとか」
「そのとおりだ。貴殿は、自分の真名を公爵から聞いたであろう。ラピス=ワン=ラズリ女神からの祝福、そしてラピス女神の妹と伝えられているルーシェ=ルミナリス=ラズリ女神の名の入った真名。どう考えても、ルーシェ女神との関係があるに違いないだろう。そんな者を野放しにしてはおけない。そのため、余は考えたのだ。我ら王族の者と婚約、ゆくゆく結婚をしてもらうと。公爵らには、良い返事を貰えた。さて、アレクシスか、ヴィラルかどちらが良いか?あぁ、ヴィラルには婚約してほしいと言われたのであったな。ヴィラルでよいか?」
すごく重要な情報がわかった気がするが、勢い良くまくし立てられたせいか頭が、こんがらがった。でも、とりあえずどちらかと婚約しろと。ヴィラル殿下は、腹ぐ…げふんげふん。賢いし、すばらしい御方。あったこともなく、悪い噂のあるアレクシス殿下よりも、ヴィラル殿下のほうが良い。
もちろん、私に拒否権はないだろう。
「はい。かまいません」
「そうか。では5日後、大々的な婚約披露パーティを開催する。わかったか」
「はい」
「話は以上だ。帰りは、この王家直属の護衛が送る」
「ありがとうございます。それでは、御前失礼いたします」
こうして、私はヴィラル殿下の婚約者となった。
…あぁぁ、早まったかな。王族と関わるなんて、平穏平凡な第二の人生おくれないでしょ!?もういっそ、諦める!?そうだ、諦めよう。諦めて、公爵令嬢として謳歌しよう…さらば平穏平凡。はぁ、目立つのやだな。この容姿、気味悪がられないかな…。
お読みいただきありがとうございますm(_ _)m
いやぁ、お初の国王陛下が喋ってるという。ヴィラル殿下は?というような感じですね(笑)
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