#7 ヴィラル皇太子殿下と婚約?(中編)
うわーん(´Д⊂ヽ遅くなりました……見てくださる方ありがとうございます(。>﹏<。)
あんまり進まないですが、ご了承くださいm(_ _)m
フランソワさん達に別れを告げ、ヴィラル殿下とアイコンタクトをとった。ヴィラル殿下は、学園の正門の方へ歩いていった。その途中、女生徒達がわらわらと集まってくる。流石だ。のらりくらりひらり、とヴィラル殿下は女生徒達をかわし、チラリと此方に目を向けた。その視線を追って女生徒達も此方を見る。
……え、気まず。なんでこっち見た。
女生徒達は、私を見て何か悟ったのか綺麗にぺこりとお辞儀をして、そそくさと式典会場である学園のダンスパーティーの間(略して、ダンパの間)に戻っていった。良かった。女子の嫉妬は面倒くさいし、見苦しい。だが、女生徒達の眼は、好奇心に満ちていた。それもそれで嫌である。
なんでこんなことに。そんな風に思いながら歩いていると、いつの間にかヴィラル殿下が隣にいた。王家の馬車が目の前で止まる。タイミングが良すぎ。王家の使用人さん神業使ってるのでは?
「御手をどうぞ、クラリエス公爵令嬢。」
「ありがとうございます。失礼いたしますわ。」
流れるような自然なエスコート。流石は、皇太子といったところか。どこに目を向けても隙がない。動きがとても洗練されている。
かたかたことこと、と揺られながら私の意識は、気まずい空気の中を彷徨っていた。つまり、空気が重い。少しピリついてもいる。早く、早く王城に着いてほしい。
だそうだという言葉も気になる。ヴィラル殿下が勝手に婚約の話を推し進めて陛下が許可したとか、王家だから父さんたちが承諾したのかよくわからない。でも、何か私にとって悪いことが起きそうな予感。
そして、頭の中で、エミリアの脳内会議が始まった。
〜エミリアの脳内会議〜
〇〇エミリア5人衆。
冷静→冷、性格→性、正直→正、真面目→真、乙女→乙
冷「議題:婚約。誰か、思う事はありますか?」
真「はい。そうですね。公爵家の令嬢であり、自分で言うのもなんですが容姿端麗、頭脳明晰であることからヴィラル殿下からの婚約話がまわってきたのでは、と思いますが…正直お父様が、承諾したのか信じられませんね」
性「確かに。でもさ、まだ、私忘れてることでもあるんじゃない?記憶のことで。もやもやして、霧がぶわぁってかかって思い出せてないところもあるし。あと、私の容姿と真名については気になる」
冷「あの、議題:婚約から話がずれてますが。まあ、いいです。思ったことをどんどん話しましょう。貴女はどう思います?乙女エミリアさん」
乙「そうね、ヴィラル殿下とはあったことが一度もないから一目惚れって線は薄いわね」
正「なんでですか?」
乙「だって、合う前に父様たちに話がいってるのはおかしいじゃない」
正「それもそうですね」
性「じゃあなんで?やっぱり、情報が足りないよ。エミリアの容姿ってさ、創造神ラピス=ワン=ラズリとルーシェ=ルミナリス=ラズリ女神に激似してるんでしょ?」
冷、真「「そうですよ」」
正「やっぱり性格エミリアが言ったとおり、何か思い出すまでもう少し待ちましょう。じゃないと打つ手がわかりません。私達、いえ、エミリアは二度目の人生を謳歌しまくりたいのですから!!」
冷「正直エミリアさんの言うとおりですね。と言う訳で、もうすぐ王城に着きそうなのでこの議題については保留。これにて、解散します!!」
え、終わるの!?もうちょっと粘って考えてよ、考えようよ!!私、意外と雑なのかもしれない…?あれ?そんなことないよね?……ちょっとそこのあなた。ほら、あなたよ。目をそらしたわね。…やっぱり私、雑!?そんなことあった…の…ね。
お読みくださってありがとうございます!!
エミリアの脳内会議が勝手に始まっててびっくりしちゃいました。あと、エミリアは雑であるということが判明!!(笑)
私も割と大雑把なのでどこか近親感がわきますね(笑)
また、次回気長にお待ち下さいm(_ _)m