#4 平凡な人生謳歌はできない気が…(後編)
長らくおまたせしましたっ!!やっと執筆できました!!今回はやっと本題にかすったような感じですかね?でも、短いっっ!!
3/6(8:05)加筆修正しましたm(_ _)m
真名を知って早1ヶ月。私は、マラルキア帝国のルキア学園高等部に入学した。高等部と名のつく通り、高等部の前に中等部、高等部の後に大学部がある。ちなみに私は中等部は行かなかった。中等部は、強制入学制ではなかったからだ。高等部は、強制入学制。15歳になったマラルキア帝国の者は強制的に高等部に入学という決まりだ。
高等部では、自由選択授業である。剣を学びたいものは剣術の授業を、魔法を学びたいものは魔法の授業を……とまあこんな感じだ。
そんなわけで、公爵令嬢として公爵家では素晴らしい教育を受けさせてもらっていたが15歳になったということで、私は強制的にルキア学園の生徒となった。
この学園は平民から貴族誰でもが学べる場所。その代わり、貴族からは多額の寄付金を貰うらしい。いい制度だと思う。
今日も私は、公爵令嬢として穏やかに授業を受けていた。
……今思ったけど、公爵令嬢の時点で平凡じゃないよね!?公爵令嬢の平凡って何?もう、わけわかんないっ!!
な〜んて脳内会議をしているが、令嬢スマイルはちゃんと機能している。あ、授業終わった。お昼休みだ。
「エミリア様、学食に行きましょう。今日は日替わりランチが特別メニューらしいですわよ」
クラスメイトのメリソナさんが、お昼に誘ってくれた。
「私もご一緒してもよろしくて?」
「あら、フランソワ様!ええ、よろしくてよ!さ、早く行きましょう」
優しい友達――私は友達って思ってるんだからねっ!!――ができたお陰で、この学園生活は楽しい。
わいわいと喋りながら私達は食堂へ向かった。そこは、普通の教室3個分くらいの大きさである。
「何になさいます?エミリア様、フランソワ様」
「たくさんありますわね!でも特別メニューが気になりますわ。エミリア様はどうなさいます?」
「そうですわね、では私も特別メニューを」
「では、特別メニューを3つお願いしますわ」
そうして出てきたのは、いつもの日替わりランチよりも豪華な物だった。どうしたのか、と聞くと食堂のおばさんはニコニコと話し始めた。
「今日はね、皇太子様が転入されるんですって。だからその記念よ。夜には記念式典が行われるらしいわ」
「…そうなんですね。第一皇太子殿下だけですか?」
「第二皇太子殿下もだそうですよ」
「どんな方々なんでしょうね、楽しみですわね!エミリア様、メリソナ様」
「そう、ですわね」
この時すごく嫌な予感がしたのは言うまでもない。
…私の予感は当たるんだよねぇ。今までも実は面倒なことが沢山あったし、どうしようか?なんか、また私の容姿がどうとかこうとか…はぁぁ。
これから自分の前世の記憶の一片と自分の真名が一道に介していくことを、私は全くこれっぽっちも考えていなかった。それがまさかあんなことになろうとは…。
読んでくださってありがとうございます!次は、本当にどうなるんでしょうね!?自分でもよくわかんなくなってます(笑)
高い期待をせずにお待ちいただけると幸いです!