#1 前世の記憶が…(前編)
更新は、結構ゆっくりです。
この小説を読もうと思いくださり、ありがとうございます!!
私は、エミリア・クラリエス。クラリエス公爵家の長女。
幼い頃から勉学に励み、貴族の華と呼ばれるほどの淑女力を身に付けた。そして、膨大な魔力をコントロールし、一級魔術まで使えるようになった。ハイスペックな子である。
…そこのあなた、自分でハイスペックって言っちゃってる、とか思わないで!?よく中身を知られると、残念な子ね、と言われるけどさ!
そんな私のちょうど、10歳の誕生日。私は、国の決まりにより、大聖堂を訪れていた。
(※ちなみに国の決まりとは、10歳の誕生日になると、国の創造神であると云われている、ラピス=ワン=ラズリ女神の大聖堂で洗礼をし、女神から真名を貰うというもの)
「お父様、ここはすごく神々しいです!私、とても楽しみです。」
大聖堂は、神々しく神聖な雰囲気と空気で包まれていた。語彙力が、低いため神々しいとしか言えない。
…一応、出来た子なんだけどな。
お父様につれられながら、大聖堂の洗礼場にある神聖な泉の前に来ていた。ここに、古代語で真名が写し出されるらしい。
『この少女に、ラピス=ワン=ラズリ創造神の洗礼を。祝福を。我らの声に応え、その少女の真名を解き放て。』
神官様が、古代語を紡ぎ謳った。すると泉の水に古代語で書かれた文字が浮かび上がった。
…わぁ~神秘的で、きれい!でも、なんてかいてあるんだろう?うーん、わからん。
なんて思っていたら、一人の女性の記憶が流れ込んできた。何故か、しっくり来る。私は、よく知っている。
そう、雨宮葵。
それが、私の前世らしい。
戸惑った。何せ、10歳分の記憶の上に、30歳分の記憶が流れ込んできたから。沢山の記憶が、目まぐるしく脳裏で映される。
その、多量な記憶のせいで脳の情報量がオーバーし、私は気を失った。
お読みいただき、ありがとうございました!!
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