依頼の内容・アカクラ文書
「え〜、少々お待ちください。依頼のたて込んでない採取者・・・風使いかはともかく、そこにいるウィルさんがオススメですね」
「! この間の!」
「お〜、元気になったようでおじさん安心したよ。で?アカクラモンジョ?ってなに?」
「アカクラ文書は火の精霊の成り立ちと金属に関する書物です。それが遺跡の風害エリアにあるとのことで、調査に行きたいのですが、風系統の魔法がないと入ることも困難なので・・・・」
「それの採集まで同行するのが仕事ってことね。見返りは?」
「途中に出てくる怪物や宝物など、こちらに有用でない物は全てお渡しします」
「ふむ・・・・・・集い場からは?」
「そうですね、出来れば受けて欲しいところですので追加で銀貨15枚でどうでしょう?」
「20」
「17で」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・分かった」
「明日にでも、早速向かいたいのですが大丈夫でしょうか?」
「了解。明日の9時の鐘がなる頃に入口でいいかな?」
「はい!お願いします!」
嬉しそうに少々は出ていった。
「ウィルさんはあの方とお知り合いで?」
「この間迷子になってたのを保護したんだよ。まさかもう復帰するとは思わなかったけど」
「頼りにされてますね」
「まさか、彼女の方が強いよ。今回は完全に相性の問題でしょ」
そう、前回の脱出だけでも道具こそ使ったもののどれだけ安全だったことか。




