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遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
狩人は笑う
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動く死体

「『発破』!」

水鈴が念を使い『唐紅』の炎を散らす。


「どういうことだ?」

問いかけるのは符術師の少年ではなく、相棒の伊角に。


「腹に刃が刺さったままだ....。それに何かされたか?」

少年の腹に刺さった刃はそのままだ。抜いた途端出血することになるのだから今抜いては確実に失血死する。処置が出来るまでは多少痛かろうが()をしたままの方がいい。


これは狩人として、正しい判断だ。

しかし、刺さった刀は妖刀であり、それ自体が持ち主に取引を持ちかける程度には意思と知恵がある。


それが、意識の根とも言うべきものを少年に延ばしてるのでは?

それにより体を操作されているならば、先の突然の攻撃も合点はいく。



「あの腹の刃を抜けばいいのか?」

「ふぅむ.....」

もし、あの()が抜かれる際に少年の魂や精神に傷を付けてしまったら?


「まぁ、その時はその時よ」


仕切り直す。


「あの刃が残ってるから、死体も動いたのか?」

「そう見るべきだろうなぁ。完全に動かぬようにバラバラにするか、小僧の腹を先になんとかするか」

伊角は言外に治癒のことも含めている。


「私はあれに直接触りたくないな」

「まぁ、水鈴まで操られるのは勘弁してほしい所よな」


よって、伊角が腹の妖刀を引き抜き止血だけでも治癒を施す。水鈴が動く死体を破壊する。

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