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遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
歴史を紐解く鍵
136/140

『棺桶』開封の被害、対応策会議

「それでは、今回の問題点・疑問点をおさらいします。まず私から。魔法術式・結界及び『結界』を破壊したあの魔力と武器について、意見のある方はいませんか?」

「やつは何か詠唱のようなものを呟いていました。それが手がかりなのでは?」

「たしか、グゲンパオペエ・カリュウヒョウ、でした」

「パオペエとは宝貝か?古代の遺物の一つの。まさか無限に具現化できるなんて馬鹿なことは‥‥‥」

「そうなると、あの爆発や炎、結界を破壊したのはカリュウヒョウという名前だったと?」

「仮想としては無限に具現化可能、と見ておく必要があるかもしれませんね」



はじまる意見交換。専ら戦力分析だ。

具現宝貝。その不吉な言葉に顔を青くするものは、いない。


むしろ古代の遺物を無限生産できるかもしれない。

そんなお宝を発見したかのよう。


故に今回の会議では討伐より捕獲の方向での話し合いが進む。


「もし仮に、奴が遺跡に向かったとしたら、何を考えるでしょう?何か目的があるとみていいのでしょうか?そもそも、あれは生物ですか?」

「‥‥‥睡眠をし、自我らしきものが垣間見え、あれ程の術を扱う、無生物であるとは正直考えたくありません」

「もし見つけた場合の対処は?討伐ですか?捕獲ですか?いや、その前にあの存在を他ギルドへも情報共有し、注意を呼びかけては?」

「それには及びません。今回は我々だけで対処します。すでに遺跡の方へ、人は遣りました」

「それでは‥‥‥!」

「今回の『棺桶』開封による被害はこの部屋と家具、そして二つ名持ちの探求者数名の負傷。復帰までには一週間かかるそうです。我々の一週間の重みを、奴に教えてやりましょう」



「今回の作戦は至って単純。この場にいる全員で今すぐ奴を追い、捕らえます」

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