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遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
歴史を紐解く鍵
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棺桶調査

「あー、集まってくれたことに感謝する。ここに居るものはさっさと現物の調査を始めたいだろうが、説明だけさせてくれ。件の『棺桶』だが、発見場所は有翼獣(キマイラ)の巣の中。それだけがポツンとあったそうだ。有翼獣は近くに遺骸として存在。半ゾンビ化していたが『棺桶』に触ろうとしたところ起き上がり交戦に移ったそうだ。これは発見者の言だが、有翼獣が『棺桶』を拾ってきたのではなく、『棺桶』のために有翼獣が配置されたのではないか、とのことだ。有翼獣は討伐。現在総合課のほうに保管してある」


有翼獣。様々な動物が合わさった姿をした怪物だ。例えば獅子の頭に山羊の角、尾は蛇で鳥の翼がある。様々な形態があるが、唯一鳥の翼だけはどの個体も持っているため、有翼獣という大きな括りで名付けられた。中には鰐の頭に蛇の体、尾には蠍という禍々しさ全開の個体もいるらしい。



古代の技術は未だ謎に満ちている。発見者の言をそのまま受け取るなら、『棺桶』のために有翼獣を置く必要があった事になる。それは果たして『棺桶』を守るためなのか、『棺桶』から守るためなのか。それは中身を見ないことには判別出来ないだろう。


余談だが、怪物を使役する技術は存在する。というより発見され、確立された。

問題となるのは、なぜ有翼獣が選ばれたのか、だがそれも中身を見て判断出来るだろう。



「それではこれより『棺桶』を開封する。尚外側に描かれていた図形や文字などは古学課に回しているし、書き写しまとめたものがあるので、興味のあるものはそちらも解明に協力して欲しい」



そうして、結界を張って保護していた『棺桶』が開かれた。

同時に黒いナニかが溢れ出た。

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