表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
仕事人の支援者達
129/140

挿入話 狩人の技師たち 2

『公募!新しい剣士!

条件 膂力に優れたもの・鉄鞭を扱えるもの』


という張り紙が狩人のレギオンに貼られ、騒がれていた。鉄鞭は難しい武器で、取り扱える者は少ないが、膂力に優れているだけならば、全員がそうだ。


其のため、そこかしこで腕相撲をして力自慢をするものが現れていた。


これは狩人の技師・釧路の『刀』たる『へし切り長谷部』と『鶴丸』を扱える者を探すためのものだ。

ちなみに他の技師も制作していた刀を実戦用に調整しているため、少し遅れて公募が為される予定だ。


そして、公募から数日経ち腕自慢力自慢が釧路の研究室へとやってきた。


「ようこそ、我が研究室へ。私が釧路。今回は『へし切り長谷部』の選抜者としてここにいる。先に言っておく。これはかの『獅子王』とも並べるほどの潜在能力を持つ代わりに使用者への負担もキツイし、相応の力が無ければ扱えない。ここにいるのはそれなりに力があるもの、という認識で構わないね?」


「あー、クシロさんよ。この日のために俺達は腕相撲やらで誰がこの公募に集まるか決めたんだぜ?今更そんなこと言うのは野暮ってもんだ」


「ふむ、ではここにいる者たちで改めて腕相撲をしてもらおう。腕力・知力・体力全てを駆使して力を見せてくれ」


「おう!まずは俺だ!誰がやる!?」

「私がやります」

「ああ?嬢ちゃんかよ、止めときな!手加減なんぞ出来んぞ!」

「大丈夫です」

「時間が押すのは辞めてくれ。どうせ全員やるんだから無駄な問答はしないでくれ」

「ふん、後悔するなよ?」

「わかりました」


まるで大人と子どものような体格差の男女が手を組む。


「レディ・・・・ゴッ!」


瞬間、小さな手が大きな手を押しつぶしていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ