挿入話 とある武器店 6
「銃の基本設計は問題ないとして、あとは術をどうするかじゃな。毎回術師がいるわけでもないしのう。お、火の魔石に火魔法を溜め込んでもらうのはどうじゃろうな」
基本となる霊石に属性のついた魔石をつければ術に近いことができるのではないか?
そうなると出力計算を考え直さんといかんが・・・・これならば、いけるかの。
裏庭に出て空に向かって霊石と火の魔石を搭載し出力計算をし直した銃を空に向かって構える。
・・・・・・暴発とかせんことを祈るわい。
かちっ
・・・ごぅん!
引き金を引いて少し間があったが、火球が空に向かって飛んでいった。成功か!?
銃は発射口が少し焦げ付いていた。恐らく少し間があった時に魔力が銃口に留まったんじゃろうな。
ところで魔法を空に打ち上げといてその後何の反応も無いぞ?空中で魔力が霧散したかの?
うむ・・・出力計算し直さなければいけないようじゃなぁ。
ちなみに近隣住人からは苦情とかはなかったぞ。隠密性は良いらしいの。
後日、改めて出力計算をして大分威力を絞った銃を試し打ちした。
かちっ
ごうん!
タイムラグはなし!
空に飛んで3秒程で爆発した。
あれか。霊石の力が強すぎたのか。
まぁこれはこれで運用出来るじゃろ。
改めて図面を引いて、注意書きをして狩人のレギオンに持っていった。長い発注が終わって一段落じゃ。