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遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
仕事人の支援者達
123/140

挿入話 とある武器店 2

ぎぃ。

現れたのは足音が全くしない狩人の男。

普段から足音をたてないように訓練してるのは中級者じゃな。

「いらっしゃい」

「槍を見せてほしい。先端に鉤爪のような引っ掛かりがついた槍はないか?」

「ふむぅ。銛というくくりになるが、これなどどうじゃ?」

「随分軽いな。それに持ち手の輪はなんだ?」

「本来は水中で獲物を捕まえるために使う武器じゃからな。持ち手の輪はロープなんぞを結びつけて獲物を引き揚げるのに便利じゃぞ」

「なるほど。よし、これを3本貰いたい」

「毎度あり。一本金貨3枚で、合わせて金貨9枚じゃな」

「助かった。水中で狩りをしなくてはならなくなってな。藁にもすがる思いだったのだ」

「あー、水エリアがどーたらってやつかのう」

「うむ。そこの怪物のサンプルを取りに行くことになってな」

「お主も大変じゃな。死ぬなよ」

「あぁ、また来る」

ぎぃ。



ぎぃ。

「おやっさん、依頼の材料持ってきたぞ。これで剣打ってくれるか!?」

「待て待て、先に工房で品質を見るのが先じゃ」


次に来たのは狩人の青年。いや、少年か?純人種は年齢が分かりにくいわい。

素材を持ってきたら格安で剣を造ってやると言ったら本当に持ってきおったらしい。


砂鉄に鉄鉱石。霊石に火属性の魔力が籠もった炎華。炎華なぞなかなかに珍しいのによく手に入れた物じゃ。


「しかたないのう。鋼鉄製の火属性の両手剣が作れるぞ。それで良いのか?」

「バスターソードじゃなくて、ブロードソードにしてくれる?余った素材は任せるから」

大型のバスターソードから片手・両手どちらでも使えるブロードソードに指定とは、なかなか考えておるようじゃ。



さて、一仕事するとしようかの。




む?

「小僧。出来上がるまで時間がかかる。明日にでも取りに来い」

「迷惑じゃなかったらここで見ていきたいんだけど。剣が出来る瞬間が見たいんだ」

「それなら店の札を『CLOSED』に変えてこい。そうしたら好きにせい」

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