表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
仕事人の支援者達
117/140

挿入話 小道具職人 2

店は弟子に任せ酒場に来た。

なに、汎用性の高い小道具は店の在庫にあるし、大丈夫じゃろう。収納付与の小袋やリュックなどじゃな。


「おーい、注文を頼むぞい」

「小道具屋の、店はいいのかい?」

「なに、普通の客なら弟子がいるし大丈夫じゃろ。ワシはここにいるほうが新しいアイデアが出やすいしの」

「まぁ、こっちはいいがね。で、注文は?」

「まずはエールとベーコンを頼むぞ」

「まずは、ってことはいつもの流れか」

「そこは気分次第じゃのう」


注文してすぐ冷えたエールと焼き立てのベーコンが出された。この温度差がたまらんのじゃよ!


「ぷはー!やはりいいのう、この組み合わせは!次はウィスキーをロックと生ハムで頼むぞ」

「はいよ」


これも注文してすぐ出された。

「なんじゃ?もう用意しとったんか」

「いつもの、だろ?」


なんだかんだこのバーテンダーのも付き合いは長いしの。以心伝心。こちらは早く次の酒が呑めるのだし文句はない。



「にしても、そうしてるといつもの嬢ちゃんも来そうだな」

「あ〜ん?嬢ちゃん?誰じゃ?」

「ほれ、いつもアンタを探しに来る探索者の」

「見つけましたわよ!呑んだくれ!」

「ほれ、来た」


ばぁん!とドアを開けてきたのは長髪を後ろで束ね、腰に短剣を刺した探索者の少女だ。

いや、耳が長くエルフっぽいので正確な年齢はわからないが。


「貴方の工房に新しい依頼人がいらしてるのですわ!早く工房に戻りなさいませ!」

「待て待て、まだ酒が残ってる。これだけ呑んだら行くから待っておれ」

「・・・・・早くしてください」

「味わいたいのにのう」

「なにか、おっしゃいまして?」

「いや、なにも」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ