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木の葉亭 4
「女将さーん、グラタンとベリーの果実水お願い〜」
「はいよ、待っとくれ」
「姐さん、こっちはパスタにパンとレモン水で」
「はいはい、毎度あり」
ランチは街の人や探求者が多く、狩人や探索者は少なくなる。おかげでだいぶ楽が出来るよ。
ホールを見渡しながらオーダーを聞いて、夕食の仕込みもしておく。
夕食は温まる物、お腹に溜まる物を用意する。
あとは朝出掛けて行ったお客が帰って来るから大皿の料理が多いね。
フライの盛り合わせとか、大皿のサラダとか、大きな肉や魚とか。
「女将さん、おかわり〜」
おっと、ボンヤリしてられないね。
ランチが終わればまた買い出し、の前に出入りの業者によく使う食材を卸して貰う。
「やぁ、女将さん。人参、玉葱、馬鈴薯、豚と鶏、牛の肉、魚は小さいのが沢山だ。それから塩と砂糖だったよな」
「ありがとさん、あとエールはどれくらいあるかね?」
「今あるのは4樽だな。次で良ければ多めに持ってくるぜ」
「そうだねぇ・・・・・4樽全部貰うよ。次は5樽頼むよ」
「へいへい、毎度あり」
さて、夕食にはどんなお客が来るかね?