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遺跡街の仕事人  作者: 黄野ポピー
仕事人の支援者達
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魔法使いの店 6

「じーさんや、ワシの作業はここまでじゃ。あとはよろしくの」

「任された」


ワシは魔法的加工。要は杖の原型を作ることが得意じゃが、ここから先の錬金術的加工はじーさんのほうが上手い。


「あの小僧はどんな属性も使えるからのう。風と雷は既に強化しておるし・・・・・霊石を散りばめて魔力のストックが出来るようにでもしておくか」


あの小僧は憎たらしい事に全属性の魔法が使えると言っている。遺跡街で無駄に実力を誇張する者は淘汰される。社会的にも、物理的にも。

それがなされてない以上、本当に全属性の魔法を使えるか準じる技術があるのだろう。


今回じーさんが霊石を散りばめたのは杖そのものに魔力をストック出来るようにするため。『魔力が馴染むように』との注文でもあるし、霊石に魔力を込めておけば常に小僧の魔力を杖が浴びることになる。

また、非常用に魔法を即時発動出来るようになる。


通常サイズの霊石でも弱い魔法を撃つ程度の魔力は溜めておけるしの。



杖に魔力を流し、霊石の表面も魔力でコーティングし、杖の形状を変えながら霊石を埋め込んでいく。


杖一本に5つ。合わせて10個の霊石を埋め込み終えると杖と霊石を繋いでいた魔力を丁寧に解いていく。

一欠片の魔力も残さず拭い去ると、約束の18日が経過した。


その日の午後、小僧はやってきた。

「じーさん、ばーさん、依頼したの出来てる?」

「ついさっき上がったとこじゃわい。形はいじるか?」

「霊石が先端についてんのね。うーん、霊石を巻き込むように捻ってくれる?」

「はいよ」


これで杖の上は丸まり、長さは槍のような形状に変わった。


「いいね。ありがとう。これ残りの金貨20枚」

「毎度あり」

杖を二本とも布に包んでやると軽々と持って出て行った。




ここは魔法使いの店。魔法の触媒に杖、魔導書なんでもある。

金次第で良い物作ってやるよ。

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