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少年期1
とある森の中、かつてエルフの村が一つあった。
今では存在しない村。
そこで生まれた一人の男の話。
少年は村の戦士に憧れていた。
魔物が近づけば、得意の弓矢や剣で次々と敵を薙ぎ払っていく。
そんな勇姿に憧れていた。
少年は戦士見習いになった。
かつて憧れた大人たちのように戦えると思った。
少年は自分の適性属性を知った。
光魔法だった。
1万人に一人の希少な魔法。
だが光魔法は火力が低い。
戦士には適していない。
大人たちに祭司をめざせと言われた。
少年は祭司になるのを拒んだ。
魔法が好きではなかった。
敵をこの手で撃退する、そんな夢が手放せなかった。
村が火に包まれた。
村人たちの生き残りは少年一人。
誰も救えなかった。
自分が弱いから。
強敵に挑む勇気がなかったから。
実力が足りないから。
少年は旅に出た。




