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記憶 〜 Bless his fate〜

最近、風邪気味

鼻水凄い。

10年前

ある寒い日だった。

暖房やこたつなんてものはなかったから、布団の中で暖まっていた。

「ねぇ、お姉ちゃん。いつになったらお母さん帰って来るの?」

「……………もう時期だよ、皐月」

「えへへへ〜、お姉ちゃんの手、あったかい。」

「皐月の手だってあったかいよ」

「ゴホッ……ケホッ………え、えへへ……お母さんにお誕生日おめでとうって言うまでは寝れないよね〜」

「そうだね」

この後、2人は寝てしまい。

結局、母の誕生日は祝えなかった。

多分、きっと…………この温もりはどの暖房器具よりもあったかいだろう。

そんな、皐月に私はもっと触れたかった。


01

「貴様ぁぁーーー!!」 

(連夜、気をつけろ。前の奴とは明らかに……レベルが違う)

薫はバイクの上で異質さを感じ震えた。

連夜はソウルブレードを展開。

斬りつける。

すると、ヒトガタに亀裂がはいり、中にいる胡桃を見せた。

「っ!?」

連夜の手が止まる。

連夜に隙ができ、その一瞬を見逃さずヒトガタは身体から3つのスピーカーが出した。

(なんだ……コイツ?)

今までの異形の姿とはまた違う不気味さが奴にあった。

よく、見てみると………敵の姿は人間のように八頭身で手足があった。

次の瞬間、スピーカーから超音波を発射した。

「ぐぅ!?」

剣を地面に突き刺し盾にする。

(重い!!直撃しなくてこのダメージ!!前の奴より確実に強い!!)

超音波を耐えきる連夜。

「………ここでお前は倒す。胡桃さんを置いていけ!!」

路地裏の壁を走り、後ろに回り、斬りつける。

しかし、その斬撃を両手で防がれ超音波攻撃を放たれる。

剣を離すと、ヒトガタの股を滑って通る。

剣は超音波により、おもいっきり吹き飛ばされるが。

「ソウルブレード!!」

掛け声により、連夜の方向に戻ってきた。

そして、ヒトガタの足を切り落とした。

「吐き出せ!!」

戻ってきた剣を構え、体を斬りつけようとする。

次の瞬間、連夜の片腕が吹っ飛んだ。

「………は?」

よく見ると、足からスピーカーが出ていた。

「まさか………どこからでも……」

腹に強い衝撃が走る。

打撃攻撃、それも鳩尾に。

それと………超音波の攻撃が連夜を吹き飛ばした。

「がぁぁ!?」

そのまま壁に叩きつけられた。

コンクリートの壁がクッキーのように崩れるほどの威力を全身に喰らい連夜は倒れた。

(また……守れなかった)

殺される瞬間、記憶が走馬灯のように流れる。

その走馬灯に紛れた、絶望と煮えたぎる怒りの過去。

『知り合いに出会うと、世界から消滅する。』この理不尽な設定でエンプティ以外の全ての人物の記憶から抹消された蓮夜の親友。

そして…………蓮夜の一生のトラウマ、悪夢のような事件がフラッシュバックするように呼び起こされる。

柔らかな印象のある蓮夜、しかし腹の中は語り手とヒトガタへの憎悪で塗れていた。

「語り手を殺すまで………あの世行くわけにはいかないんでね。」

次の瞬間、スピーカーを掴む。

「引きちぎってやるよォォォォ!!」

スピーカーから衝撃波が発射され、スピーカーを掴む手の皮膚は破け、血は吹き出し、骨が露出する。

次の瞬間、両足でヒトガタを蹴り上げた。

ヒトガタは吹き飛ぶ。

「はぁ……はぁ…」

壁にめり込んだ蓮夜は地面に落ちる。

蓮夜は叩きつけられ、ほぼ満身創痍の状態だった。

しかし、ヒトガタは倒せていない。

「蓮夜……」

「か、薫か……ちょうど良かった。ソウルブレードを手に縛ってくれ。アイツを殺る」

「駄目だよ。逃げよう。」

薫は蓮夜の手を掴む、真っ青な顔で薫は蓮夜の顔を見た。

すると蓮夜は笑顔を見せると、その手を振りほどく。

「駄目だ。このままじゃ、胡桃さんは吸収される。」

「え?……まだ、生きてるの?」

「吸収には時間がかかる。まだ10分程度しか経ってない。上半身くらいなら残ってる。」

「それ……生きてるって言えるの!?」

「エンプティは魂だけだ。大抵、一日経てば欠損も元通りだよ!!」

「なんだか化物になった気分だ」

そう言いながら、「勝てよ」と薫は目線を送ると、ソウルブレードを腕に巻いた。

「なんとか、掴めはするな」

ボロボロの腕で巻いてあるソウルブレードを握る。

次の瞬間、真ん前にエンプティが姿を現す。

ほぼ零距離の地点にまで近づくと、身体から4つのスピーカーを生やし、蓮夜目掛けて超音波を発射する。

その超音波を上に飛んで避ける、しかし……ヒトガタの姿は無かった。

「な!?」

後ろを見ると背後を取られており。

背中を殴られ地面に叩きつけられる。

「がはぁ!?」

次の瞬間、空中から超音波攻撃が発射される。

それを慌てて避ける。

掠れば次こそ動けなくなる、無数に繰り出されるその超音波攻撃をギリギリで避け続けた。

埒が明かないと感じたエンプティは近接戦に変え、襲いかかってくる。

(チャンス)

地面に思いっきり刺すと地面が壊れ、ほこりが舞う。

それが煙幕のようにヒトガタの視界を濁す。

(左手も、後……振れて1、2回。遠隔操作じゃ……確実に攻撃は入らない!!次で倒す!!)

痛む左手で大剣を掴み、ヒトガタの背後を取る。

後ろの気配にヒトガタは気づくと、背中にスピーカーを生やす。

しかし、蓮夜はそれを切り落とした。

「それは読んでたさ。風穴開けてやるよ!!」

背中を切り裂こうとする。

その刹那、片足が吹き飛ぶ。

地面に転がる足を見て、青ざめる。

(ど……どこから攻撃された!?)

すると薫が叫ぶ。

「背中に生えたスピーカーだ!!切断された状態で蓮夜を攻撃したんだ!!」

「は?」

次の瞬間、蓮夜の顔面をヒトガタが掴んだ。

「お前、何者だ?あまりにも強すぎる」

ヒトガタは何も喋らず、手に着けたスピーカーで蓮夜の頭を吹き飛ばそうとする。

「やめろぉぉぉ!!」

薫は叫ぶ。

そして、無我夢中で手を伸ばした。

その時、薫の感情が形を成して、ヒトガタの手を切り落とした。

「え?」

次の瞬間には薫の手からは剣は消えていた。

薫は何をしたか分かっていない様子だったが、蓮夜は笑顔を見せた。

次の瞬間、蓮夜は一瞬の隙を見逃さず、ヒトガタの腹を刺す。

「終わりだ。螺旋牙斬!!」

そう叫ぶと、剣が回転する。

その回転はだんだん速くなり、音速を超えた。

ドリルの様な剣撃はヒトガタの体を貫通し、腹に風穴を開けた。

そして、中から下半身がなくなった胡桃が出てくる。 

「なんとか……勝った。上半身も取り戻せたし」

片足がないため、気力で何とか立っていたのもあり、力が抜けた瞬間、足の支えが無くなり蓮夜は倒れた。

「ねぇ」

「どうしたの?薫」

「今のドリルみたいな攻撃で泣き別れしたなんてないよね?」

「………」

蓮夜はかなり困った顔をする。

すると薫は笑うのだった。

戦いが終わったからかもしれないが、緊張してた分、薫と蓮夜の頬の緩みが止まらなかった。

薫は倒れたヒトガタを見る。

そこで薫は疑問に思う。

「蓮夜……ヒトガタって、倒したあと……死体は残るの?」

「前、見ただろ?跡形もなく消滅するよ」

「……じゃ、じゃあ……なんで残ってるの?」

よく見ると、少しづつだがヒトガタの細胞が動き出していた。

蓮夜は真っ青な顔になり言う。

「逃げるぞ」

「その足でどうやって!?」

「あ」

次の瞬間、前には先程のヒトガタがいた。

何もできず蓮夜は殴られ気を失った。

そして、ヒトガタはお腹にスピーカーを出して、力を込める。

スピーカーが円形の青い輝きを纏う。

(に……逃げなきゃ。)

薫は震える足を叩く。

あまりのプレッシャーに足が言うことを聞かない。

全滅の文字が頭をよぎる。

「クソ弟子が。負けてんじゃねーよ」

突然、聞いたことのない男の声が聞こえた。

真上を見るとタバコの吸殻が宙を舞っていた。

そして、その吸殻は形をかえ7つの爆弾に姿を変える。

それがまるで、弾丸のような速さで直撃し、絶叫と共にヒトガタの全身は木っ端微塵になった。

「……え?」

あれだけ強ったヒトガタが簡単にやられた。

まるで弱いと感じるほどに。

薫は後ろを振り向く。

グラサンをかけ、ボサボサ頭にやる気のない顔、そして……タバコの悪臭のする男がそこに立っていた。

見た目としては18,19歳あたりの印象だが若そうには見えなかった。10代のエネルギッシュさを彼は持ち合わせていなかったからである。

すると、けだるげな声で薫に話しかけてきた。

「久しぶりに知った顔を見たと思ったらよぉ。おい、ガキ……コイツはどういう状況だ?」

必殺技とか好きです。

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