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神眼転生 ~光と闇の物語~  作者: 照師
もみの木の章
9/30

小さな光

【神眼が開花した。鑑定を覚えた】

それは無機質で機械的な女性の声だった。そんな言葉が脳内で響いたのだ。

鑑定。

風ノ不死狼ダークガルム

二つ名付きユニークモンスター

目、耳、痛覚、味覚がなくゾンビになりかけていた魔大狼の成れの果て。

弱点 聖魔法や光に弱い

光か、どうすれば…あっそうだ!自分のことを鑑定してみよう。

種族人間LV.1神使LV.1

HP1/1

MP1/1

スキル 神眼(鑑定) 光魔法

光魔法がある、やってみるか。

手に力を集めるイメージをしてると胸の辺りから手に力が集まっていく感覚がする。これが魔力なのか?

魔力を解き放つ!

見えた!光だ、光が見える。

暗闇に一筋の光が見えた。

「くうーん!!」

「奇跡、奇跡じゃ、なんだい今の光は?あんたがやったのかい?待て!風太郎この子を食べないで!」

狼の鼻息が近づいてくる…ダメだったのか?このまま食われっちまうのか?あっヤバイ!食べられる!

「オンギャー!オンギャー!オンギャー!ッ!!」

ほっぺに冷たい感触がして、ビックッ!反射的に両手を上げた。これたしか人が猿だった頃の原始的な名残、モロー反射って言ったかなー……あれ?俺、まだ生きてる?

……生きてるぞー!!

『ヒカリダ……ヒカリ……ヒカリガミエル……』

「ワオォーーン」

『光だ、光が見えるぞー!……赤子のいい臭い、お前は……一体……一体何者なんだ?』

『なんだ?なんで急にこいつの声が聞こえるんだー?どうしよう……あっそうだ!食べられないようにとりあえず死んだふりしとくか』

「……」

『おい!貴様の考えてることなどお見通しだ。返事をしろ!』

『返事がない、ただの赤ん坊のようだ』

『ふざけてると食ってやろうかぁぁぁ!』

ペロ。

『ヒッ!勘弁してくれ、食わないでー!』

『始めッから素直に話せ、お前、何者なんだ?』

『何者って言われましても、俺はもみの木の代わりに転生してきたしがない日本人です』

『ほう、日本人とは聞いたこともないが、もみの木の生まれ変わりかー、それであの光……なるほど……』

「なんだか知らんけど風太郎は食って来なそうですねー爺さんやー」

「ああ、奇跡じゃー、もみの木様の奇跡じゃー」

「ヒッ!風太郎が鼻をくっつけてきた!」

「待て風太郎、早まるでない!」


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