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神眼転生 ~光と闇の物語~  作者: 照師
もみの木の章
6/30

誕生

トントン、トントン。

なんか外がうるさいなー、もう少し寝かせてくれ……。

トントン、トントン。

なんでリズムよく叩いてくるんだ?……ウザイな。

「……」

トントン、ト、

うるさーい!

もみの実の殻を突き破った!

暖かい光に包まれた青紫の目の美女が、満面の無邪気な笑顔を浮かべてしゃがんでいる。長いプラチナブロンドの髪、豊かな胸、視線をそらすと木の棒のような物を持っている……犯人はお前か!

「なっなにしてんだ君は!」

「知らないの?う〇ちくんはつっつくもんだよー」

「えっ?」

どこのギャグ漫画だよそれは!

「みてみてこの実そっくりー」

確かにう〇ちに似てなくもないが。

「じゃ、冗談はさておき」

冗談かよ!

「あたしってー女神様の使いでやってきた天使様なんだよねー、フッフー、驚いたー?すごいでしょう!?すごくなーい?あたしが直々に案内するわー」

「……」

「あっもしかして、驚いて声もでないとか?」

「引いてるんだよ!あっ……つい心の声が」

「なにー!フフフ、なーんてね、いいわ、あたしの前では遠慮は無用よ!」

「ハハ、そうか、じあそうするよ」

「うんうん、じゃー説明するとー、ここって異世界の、日ノ迷宮(ひのダンジョン)ってゆうとこなんだー」

「そうか、俺は転生したのか……」

「あのう……天使様であられますか?」

どこからか爺さんの声がしたら、急に天使が見えなくなってしまった。

なにが起こったんだ?うーん光がぼんやりと見えるくらいしか見えないぞ!どうなってる?……声は聞こえるんだけどなー。

「ええ、私の名はアリエル、この子は神の使命を受け、もみの木の生まれ変わりとしてここに誕生しました」

なんか天使の声が女性あるあるの電話でたとき普段より愛想よくなるような、外向けのしゃべり方にかわってしまったじゃないか。

「そうですか、この子がもみの木の生まれ変わりですか」

「ええ、あなた方にこの子を託しますね。また15年後また迎えに来ます。それまでこの子をよろしくお願いしますね、ホビットのお二人さん」

「いえ、わっしらは」

「大丈夫、この子が立派に育ったときあなた方も立派なホビットになってるでしょう」

「わかりました。天使様、この子はもみの木の生まれ変わりだと思ってわっしらが責任をもって育てます」

「ええ、たのみますね」

ぼんやりとした光が消えると、真っ暗になってなんも見えなくなってしまった。

「どれどれ、おーよしよし」

誰かが俺を抱き抱えた……ん?俺赤ちゃんになってるじゃないか!

「オギャアー!オギャアー!」

「おーよしよし、元気に泣く良い子じゃのう婆さんや」

「えーこれで一安心ですね。ここは夜風が寒いからお家に運びましょうか」

「そうじゃのう婆さん」


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