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神眼転生 ~光と闇の物語~  作者: 照師
もみの木の章
20/30

仲良く戦闘《あそび》ましょう

 ……大丈夫そうなのでカサゴケを食べながら鑑定してみる。

 テアシダケ

HP12/20

MP2/2

ジメジメとした日陰の場所を好む茸型モンスター。

直射日光が苦手。昼間は日陰に隠れ、夜になると水辺をうろついている。

素材は肉厚でおいしく歯ごたえのある茸。エリンギのような形をしている。テアシダケ

「そうか、テアシダケは、日の光が嫌でこちらに来ないのか…」

 …ん?こいつは使えるぞ。

 HPも満タン。うろついているテアシダケに向かっていき…木剣を叩きつける!

「ギギー!」

 HP40%

 2割削れた。振り返って急いで後ろに下がり、日陰の外へ向かう。後ろからテアシダケが向かって来ている!…よし!日陰の外に出たぞ。

「ギギ、ギギ」

 テアシダケは向かって来ない……日陰の中をうろつきだしたぞ。やはりあれ以上こちらには来ないようだ。

「よし!いけるぞ!」

 もう一度近づいてテアシダケ攻撃して、

 HP20%

 急いで日陰の外へと出る。

「ハァハァ、あと一発ん?」

「ギー!ギギー!」

 テアシダケ、怒ってるのか?

「えっ…」

 テアシダケが日陰を越えて向かってきた…体当してくる!

 4のダメージ!

 HP6/10

 くっそう!だがあと一撃、一撃だ。

 テアシダケを叩きつける!

 HP0%

 テアシダケはパタリと倒れ動かなくなった。

【テアシダケを倒した。2の経験値をえた】

「ハァハァ、倒せた…」

 まさか日陰を越えて攻撃してくるなんて……もしかして残りHPが少なくなると怒って飛び出してくるのか?

「上手く、倒せてたねー」

 いつの間にか離れてたアリエルが来ている。

「ああ、まさか日の光が苦手なんて」

 エノキダケを持ち上げて、ウエストポーチの中に入れてみる。入り口より明らかにデカいのに吸い込まれるように収納された。さすが魔法のカバンである。

「けどここならカサゴケもあるし、いいレベル上げになるかもなー…」

「そうだねー、じゃ頑張ってねー」

「おう」

 アリエルは微笑みながら離れていった。

 もみの柱に近づいて、影に隠れた大きな傘に攻撃して離れると案の定テアシダケが向かってくるが日陰から来ない。攻撃して離れるを繰り返すと残り20%で日陰から飛び出してきて怒りのタックルを喰らってしまい倒した。

 4のダメージ!

 HP2/10

 やはり残りHPが少なくなるとブチギレて飛び出してくるようだ。

 次、ぶっ叩いて誘導し、攻撃して離れるを繰り返し、残り20%まで追い込むとテアシダケが突っ込んでくる!

「うっ!」

 太ももに体当たりをくらうと激痛が走った!なぜ?……あっもしかして超過分のダメージは直接喰らってしまうのか!!

 テアシダケを倒し、収納する。

「いってー」

 太ももが真っ赤に腫れてるじゃんかー。

 カサゴケを食べると痛みが引いていきHPも全快した。次から気を付けよう。早めの回復を心がけよう。


 ―――その後2匹倒した時だった。

【テアシダケを倒した】

 キュイーン!

 ロック調の弦楽器の音が脳内に響く!

 その音はどこか懐かしく、心強くなれる、それはそんな音だった。

【ルクスのレベルが2になった】

 「おおレベルが上がった!」

 今の音はレベルアップ音か、よしステータスを確認してみよう。

ルクス

種族人間LV.2神徒LV.1

HP2/20

MP0/20

スキル 神眼(鑑定) 光魔法

「HPMPの最大値が倍になっている!」

「レベルアップおめでとう!」

「ああ」

 忘れないようにカサゴケを食べる、HPが全快した。

「他にもいないか探してみるか」

 モミの木に近づいてよく探してみる……他にはいなそうだ。

 このモミの木の下にいたテアシダケは全部で5匹か、魔物もいないみたいだし残りのカサゴケを採ったら先に進むかな。

「ん?なんだこれは?」

 カサゴケを採ってるとモミの木の根の中に一部が異様に太くなっている部分のある根があった。

「あー、それって、ダンジョンの宝箱だよー」

「そうなんだ」

「うん、世界樹の作った迷宮ダンジョンの宝箱ってー、そういう膨らんだ木の根か、世界樹の木の根の中にあるんだよー」

「そうなのか、木の根があったらよく見とかないとな」

「中身なんだろうねー」

「よし開けてみるか……さすがにこんな初期のころからトラップなんてないよな……」

「木の根の宝箱は、木の想いが詰まった宝箱なんだ、だから大丈夫、トラップなんてないよー」

「そうか……」

 この宝箱の中にはどんな想いがこもっているのかな……。

 木の根の宝箱を開けてみる。根の皮を剥ぐと中には木の盾が入っていた。

「盾か」

「ふむふむ、それで身を守れってことかな?」

 アリエルは探偵気取りに真面目に話すと最後にコテッと首をかしげた。

「そうかもな」

 木の盾を鑑定してみる。

モミの木の木の盾

耐久力E ガード率90% 弱火

自己再生能力のついた木の盾

おっ自己再生つきの盾か。

耐久力が高い程より強力な攻撃に耐えれる。耐えれない攻撃程ガード率が下がっていく。壊れる場合もあるのか。

「よし、行くか、そういえばテアシダケって夜になると水辺に行くらしいから、どっかに水辺があるかもな」

「うん、この先にこの層最大の水辺があって、水辺をずーと南下すると下の階層におりれるところがあるんだー」

「よーしじゃあ行くか」

「レッツゴー!」

 アリエルが元気よく右手を突き出して先を進む。

 カサゴケは残り10、まあなんとかなるか。

【作者からのお願い】


ここまで読んでくれてありがとうございます!


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